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「恐い!」 高速道路の“合流”に苦手意識アリ!? スムーズに本線に入るためのコツとは

くるまのニュース 2023年5月1日 8時10分

移動に便利な高速道路ですが、加速車線から本線への「合流」に苦手意識を持つ人もいるでしょう。安全でスマートな合流には、どのようなことに気をつければ良いのでしょうか。

■高速道路の「合流」をスマートにするコツは?

 ゴールデンウィークなど、長距離を移動する際に高速道路を使う人も多いことでしょう。信号や交差点がなく遠方へ向かうには便利ですが、ハイスピードで車両が流れている本線に入るためには、加速車線でスピードを上げて上手に「合流」する必要があります。
 
 普段クルマに乗りなれていない人で、「加速しながらの合流」が苦手という人は少なからず存在しており、高速道路の使用をためらう原因にもなっているといいます。

 高速道路には、排気量の小さな軽自動車から大排気量のハイパワーカー、貨物と乗客を輸送するトラックやバスなど、様々な加速力や速度域、車体サイズのクルマが混在して走っており、状況によって適切となる判断が変わるため、苦手意識を持つ人がいるのも無理もありません。

 では、一体どうすればスムーズかつ安全に、本線への合流ができるようになるのでしょうか。

 まず加速車線の役割をよく理解する事が大切です。加速車線は、合流しやすくするために本線を走行するクルマとの速度差を埋めるためにあります。

 基本的に日本の高速道路であれば、標識などで指定された速度がない限りは「最低速度」は時速50キロとなっており、それ以上の速度に達していれば違反とはなりませんが、周囲との速度差がありすぎると後続車が詰まってしまったり、追突などの事故を巻き起こす原因にもなりかねません。

 現実的には不用意なトラブルを起こさないためにも、加速車線を使ってしっかり加速して「制限速度」に近いスピードまで上げる必要があります。

 本線に合流する時の注意点について、高速道路を管理するNEXCO西日本の担当者は過去の取材で以下のように話しています。

「高速道路で加速車線から本線に合流する際は、まずアクセルをしっかりと踏み込んでください。そして同時に、本線を走行しているクルマの動きからその速度を把握し、自分がこれからどの車の後ろに入るか”目標”を定めます。もしも目標のクルマと横並びになってしまった場合には、アクセルを緩めてスピードを落とし、目標のすぐ後ろに合流しましょう」

 では、万が一にも合流に失敗して入れなかったときはどうすれば良いのでしょうか。

「もしもうまく合流できなかったり、相手から妨害のような行為を受けて怖くなったときには、合流を断念して加速車線に止まってしまうこともやむを得ません。その際は絶対にバックはせず、本線を走行してくるクルマが確実にいないことを確認してから、アクセルをしっかりと踏み込んで加速し、本線に入ってください」

 とは言え、事前の加速無しでは本線に合流した後も十分に加速ができず、後続車との速度差で後ろが詰まってしまったりと事故の危険は依然として存在するため、本線に合流する手前で停止するのは可能な限り避けたほうが良いでしょう。

 また、前述の担当者は、加速車線の長さが場所によって異なる理由についても以下のようにも述べています。

「加速車線の長さは本線の設計速度によって異なりますが、どのようなクルマでも本線への合流に支障ない速度まで加速が可能な長さを確保しております」

 このように、高速道路の合流時には十分な加速やタイミングを読むことが不可欠ですが、それ以外にも合流しやすく本線の車線をあけてもらえるよう、周囲のクルマに自車の存在をアピールすることも大事です。

 加速車線に入ったら速やかに合流方向にウインカーを出して合流したい意図を示し、早めに気づいてもらうことも忘れないでください。

※ ※ ※

 ゴールデンウィークなどの大型連休では、普段クルマに乗りなれていない人も高速道路を使う機会が増えるかもしれません。

 長期連休で帰省や旅行を楽しむためにも、ドライブのポイントを確認するとともに、時間に余裕を持ち、お互いに譲り合いの心を持ってハンドルを握ることが大切です。

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