ARTA MECHANICSが手掛けた「LEGAVELO(リガヴェロ)」とは、どのような特徴を持つモデルなのでしょうか。
■ドライカーボンを纏った「LEGAVELO」とは
2022年にレーシングチームのARTAは「ARTA MECHANICS」を誕生させました。
その第1弾モデルとなったのが「LEGAVELO(リガヴェロ)」ですが、どのような特徴を持つモデルなのでしょうか。
2018年にARTAは、レーシングチームからレーシングスポーツブランドへ生まれ変わり、スポーツウェアやタウンウェアなどを手掛けてきました。
そして、2022年にARTA MECHANICSとして完全オリジナルのカスタムカーやカスタムパーツを展開。スポーツカーらしい低重心とエッジの効いたメカニカルなフォルムを持つことで、これまでの常識に捉われない新しいスーパーカー、スポーツカーを提案するといいます。
第1弾モデルとなったリガヴェロは、日本が世界に誇るハイブリッドスーパーカーとなるホンダ「NSX」をベースに作られました。
特徴的なのはF1やGTマシンといったトップカテゴリーのレーシングカーや、航空機や宇宙ロケットなどに使用されているドライカーボン(CFRP)を使用している点です。
炭素繊維にマトリックス樹脂を含浸させたプリプレグを採用することで、樹脂の量を極限まで減らし炭素繊維の含有率を上げ、ダウンフォースを受け止め安全性を高める強靭性を持たせつつ、ハイレスポンスな操縦性に寄与する軽量化に成功しました。
また表面にクリア塗装を施し、幾何学的な綾織りのカーボン柄を浮き上がらせることで、メカニカルでありつつ、ラグジュアリーで美しいディテールを実現し、NSXのアイデンティティを崩すことなく唯一無二のデザインが与えています。
エクステリアは、エッジの効いたフロントバンパーをはじめとし、リガヴェロのエアロダイナミクスは、まるで戦闘機のような鋭さを表現。
ボンネットやルーフ、リアウイングなどにはロケットや航空機、そしてレーシングカーにも使用されるドライカーボンを贅沢に使用し、スポーツカーに欠かせない軽さと強さを両立しています。
幾何学的で美しいドライカーボンのボディパーツは、あえてブラック塗装とすることで、車体全体のバランスに馴染ませ、NSXの気品と上品さを保っているといいます。
また、ドラッグ軽減のために設けられたGTカーのようなアウトレットダクトを持つ前後フェンダーは、構造変更の必要ない範囲でワイド化。
さらに、ダウンフォースを生み出すドライカーボン製の大型リアディフューザー、挑戦的なデザインでありながら保安基準内の音量に抑えたオリジナルの4本出しセンターマフラーなどオリジナルパーツを数多く採用しています。
足元には鍛造オリジナルアルミホイール(フロント:8.5J×19/リア:11J×20)を装着しています。
インテリアは、NSXのアイデンティティを尊重しつつ、他に類を見ない完全オリジナルのパーツが採用。綾織りカーボンの美しくも勇ましい外装に併せ、カーボン調のパネルを採用。
加えて純正の形状を活かしつつダイナミカスエードで縫製し直されたシートや、フィット感にこだわり同じくダイナミカスエードで巻き直されたステアリングホイールなど見た目や手触り、質感にこだわっています。
リガヴェロの価格は2530万円となっています。
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なお2023年5月12日に「ARTA MECHANICS&INSPIRATIONS(エーアールティーエー メカニクス&インスピレーションズ)」と名付けられた初のコンセプトストアを東京都・新木場にオープンします。