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「東名高速」にも「“半”固定式オービス」!? 各地で察知困難な「”新”レーザーパトカー」も登場! GWに気をつけたい最新の“取締事情”とは

くるまのニュース 2023年5月4日 19時10分

2023年のゴールデンウィークは平日2日間を休むと最大9連休となり、クルマで帰省や遠出をする人も増えると思いますが、気をつけなければいけないのが事故と違反です。今回は最新の取締り事情について解説します。

■東名高速にも半固定式オービス出現!

 2023年のゴールデンウィークは平日2日間を休むと最大9連休…そんな羨ましい会社もあるようですが、春の全国交通安全運動が5月11日(木)から20日(土)までの10日間実施されます。
 
 クルマで帰省や遠出をする人も増えると思いますが、気をつけなければいけないのが事故と違反です。

 どちらも慎重な運転をすることで確率を減らすことができますが、さらに交通取締りの予備知識を持つことで違反を減らすと同時に心に余裕を持った運転ができます。

 そこでオービス情報アプリ「オービスガイド」を運営する筆者(大須賀克巳)が、最新の取締り事情について解説します。

■東名高速でも稼働開始した半固定式オービス

 自動で速度違反を取り締まる機器を通称「オービス」と呼びますが、「半固定式オービス」は電源や通信設備を備えた土台のみの拠点を、高速道路上の複数個所に設置しておきオービス本体は拠点間を不規則に移動します。

 今年新たに設置されたのは下記の9地点で、早速東名高速道路上の拠点にオービス本体がセットされ通電されていることを4月初めに確認しました。

静岡県 東名高速道路 上り 富士ICと愛鷹PAの間
静岡県 東名高速道路 下り 愛鷹PAと富士ICの間
静岡県 東名高速道路 上り 袋井ICと小笠PAの間
福岡県 九州縦貫自動車道 下り 福岡ICと須恵スマートICの間
福岡県 福岡都市高速環状線 外回り 百道と西公園の間
福岡県 福岡都市高速環状線 内回り 西公園と百道の間
福井県 北陸自動車道 上り 鯖江ICと武生ICの間
福井県 北陸自動車道 上り 丸岡ICと福井北ICの間
福井県 北陸自動車道 下り 福井北ICと丸岡ICの間

 半固定式オービスの本体は移動式オービスのLSM-310という機種を改良したものですが、箱型の機器を2つ並べるタイプで、左側の箱はストロボ、右側の箱にはカメラとレーザー計測器が収められています。

 半固定式オービスの手前数箇所には「速度自動取締路線」などと書かれた予告看板が設置されています。

 光る色は白色、カラー写真で撮影できるようです。半固定式オービスも従来の固定式オービス同様に高速道路では制限速度プラス40キロ以上の速度超過で撮影されると言われています。

 ちなみに上記の3県以外には、大阪府・熊本県・長野県・茨城県で昨年までに稼働を開始しています。

 今のところ各府県に設置されている拠点は各3ヶ所ずつで、オービス本体は1機ずつ配備されています。

 詳しい設置場所などはインターネットやアプリで調べることができますが、本体がその日どこの拠点にセットされているのかを把握することは困難です。

■レーザーパトカーやレーダーパトカー

 レーダーパトカーやレーザーパトカーなどの「レーパト」といえば北海道をイメージする方も多いと思いますが、全国でも意外と運用している地域が多くなっています。

 レーパトは通常の白黒パトカーの屋根上に装備されているパトランプの間に、レーザーやレーダーによる速度計測機を載せています。

 白黒パトカーは目立つ感じもしますが、トンネル出口やコーナー先、道路沿いの植栽から屋根だけが見えるように駐車したりと絶妙な場所に待機しています。

 レーパトが登場したころはレーダーによる計測でしたが、レーザー計測タイプが登場し、さらに昨年あたりから全国に新レーダータイプが増えてきています。

※ ※ ※

 取締り機器も、半固定式オービス、新移動式オービス、新レーダーパトカーなどつぎつぎと新たな機器や仕組みが登場しています。

 それらの機器を使い、以前は行なえなかった通学路や生活道路などでの取締り、幹線道路や高速道路での神出鬼没な取締りも増えています。

 時代に合わせ、あおり運転や横断歩道での事故を防止するための取り締まりも増えています。

 クルマを運転する際は取り締まりに遭わないようにするのではなく、“なぜそこで取締りが行なわれているのか?“を考えてハンドルを握れば、それが無事故無違反に繋がってくると思います。

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