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憧れの「社会人1年目」 実際にクルマは買える? ローン購入する際の注意点は?

くるまのニュース 2023年5月12日 12時40分

勤続年数の短い若手社員や入社したばかりの新入社員であってもローンを組むことは可能なのでしょうか。

■新入社員でもローンは通る可能性は十分ある!

 クルマの購入を考えている若いユーザーにとって強い味方となるのが、さまざまなローンです。
 
 では、勤続年数の短い若手社員や入社したばかりの新入社員であってもローンを組むことは可能なのでしょうか。

 この春、新社会人となった若いユーザーのなかには、「就職したらクルマを買う」ということをひとつの目標にしている人もいるかもしれません。

 ただ、いかに大手企業に就職したとしても、クルマを一括で購入できるほどの資金が貯まるまでにはそれなりの期間が必要となります。

 そんなときに有効なのが、自動車メーカーの系列会社や各種金融機関などが提供しているさまざまなローンです。

 近年では、購入金額を分割して支払う「割賦販売(いわゆる、一般的なローン)」にくわえて、「残価設定ローン」や「個人向けカーリース」なども登場し、クルマを手に入れるための方法は多様化しています。

 それぞれに一長一短はあるものの、かつてに比べて、若いユーザーがクルマを手に入れやすくなっていると言えます。

 一方、いずれのローンも審査をクリアしなければ利用することはできません。

 ローンの審査に必要な情報として、住所や年齢といった基本的な事項に加えて、勤務先や年収、そして勤続年数などが挙げられます。

 特に、収入に関する部分はローンの審査に重要な役割を果たすと言われています。ただ、新社会人の場合、勤務先が上場企業などの安定している企業であったとしても、年収や勤続年数に関してはほとんど実績がないと言わざるを得ません。

 そうした状況でも、ローンの審査に通ることは現実的に可能なのでしょうか?

 ある国産メーカーの販売店担当者は次のように話します。

「ローンの審査は各金融機関などによって行われるので確実なことは言えませんが、『新入社員であること』が理由で審査に通らなかったと考えられるお客様は、あまり聞いたことがありません。

 過去に金融事故などがない限りは、新入社員のお客様であっても問題なくローンに通ることがほとんどかと思います」

 海外のプレミアムブランドの販売店担当者も、「新入社員だからといってローンに通らないわけではない」としつつ次のように話します。

「1000万円のクルマであっても、残価設定ローンなどのファイナンス・プランを活用することで、月々の支払額を10万円程度までおさえることができる場合があります。

 決してお安い金額ではありませんが、たとえば実家暮らしのお客様など、収入の多くをクルマに費やせる人であれば、支払えなくはないかと思います。

 実際に審査に通るかどうかはなんとも言えませんが、通る可能性も十分にあるため、当店では新入社員のお客様であっても、ファイナンス・プランの活用を積極的におすすめしています」

 ローンの審査基準は原則として公開されていないため、前出の担当者はいずれも「最終的には、審査をしてみなければわからない」と口をそろえます。

 ただ、保証人を付けたり、頭金を入れることで審査に通りやすくなる場合もあるといいます。

 ローンの審査を受けること自体に大きなリスクはないため、ローンに通るかどうか不安に感じるようであれば、まずは実際にローンの審査を受けてみることが重要です。

※ ※ ※

 インターネットなどを見ると、「『借金』であるローンはやめたほうがいい」「ローンはボッタクリ」というような表現を見かけることが少なくありません。

 たしかに、ローンが借金の一種であるのは事実ですし、金利分が上乗せされているため、ほとんどの場合で現金一括支払いに比べて総支払額が割高となるのも事実です。

 一方、金利負担と引き換えに、現金が貯まるまでの期間を省略できるのはローンの大きなメリットです。また、有事に備えて現金を残しておくことにもなります。

 金利負担による支払い増に対して、こうしたメリットを重視するかどうかは個人の考え方次第です。

 金利による負担がどの程度になるのかは、事前にシミュレーションすることが可能です。シミュレーションをしたうえで、上手にローンを活用すれば生活の質の向上につながることは間違いありません。

 ただし、やみくもにローンを組むことは絶対におすすめしません。事前にしっかりと支払い計画を立てられないようであれば、ローンは利用しないほうが無難かもしれません。

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