クルマは汚れてしまうため定期的に洗車しなければいけませんが、そんなときに便利なのが洗車機です。しかし、クルマによって、洗車機の使用を断られる可能性もあるといいます。
■サイズ以外のNG条件は? 洗車機に入らないクルマはどう洗う?
クルマは乗っているとどうしても汚れが付いてしまうため、定期的に洗車しなければいけません。
そんななか、自宅に洗車するスペースがない場合や手洗いするのが面倒な場合などに活躍するのがガソリンスタンドなどにある「洗車機」です。
しかし、クルマのサイズや仕様によって洗車機を使用できないクルマもあるようです。
洗車機には人が降りて洗車するタイプや乗車したまま洗車するタイプなど細かく分けると様々な種類が存在します。
基本的には門型の洗車機にクルマが収まらないと動かず、クルマの長さや幅、高さに制限があります。
またボディサイズ以外にも付属品によって使用出来ないこともあります。
洗車機を扱うメーカーの担当者はボディサイズについて「洗車機で対応しているクルマのサイズは、それぞれ全長5200mm、全幅2310mm、全高2315mmとなっており、このサイズは、ほとんどの洗車機に共通しています」と話しています。
そのため、ほとんどの国産車であれば問題なく洗車機を利用することができます。
しかし、一部のモデル(グレード)や輸入車などは、洗車機にクルマが入らないという事態が発生することもあるようです。
首都圏のガソリンスタンドのスタッフは以下のように話します。
「基本的にはほとんどの国産車は入るようになっています。
ただし、輸入車の場合収まらないボディサイズの車種もあり注意が必要です。
またトヨタ『ハイエース』は仕様によって洗車機に収まるものと収まらないものがありますので、レンタカーなどで借りるなど慣れていない場合は注意してください。
もし、洗車機の使用条件に触れているクルマがあればお声掛けすることもあります」
※ ※ ※
ハイエースのサイズは、全長4695mm-5380mm×全幅1695mm-1880mm×全高1980-2285mmとなり、洗車機のサイズと比較しても全長が少し超えており、「グランドキャビン」や「スーパーロング」といった仕様では注意が必要と言えます。
また、洗車機は使わず手洗いが多いと想定されるトヨタ「センチュリー」のボディサイズは全長5335mm×全幅1930mm×全高1505mmとなり、こちらも全長が基準を超えるようです。
さらに輸入車の場合でも洗車機の規定を超えるボディサイズはあるため、事前に注意しましょう。
■ボディサイズ以外にも、セルフ洗車機を使えないNG理由がある
クルマのサイズが基準を満たしていても、セルフ洗車機を使えないケースもあります。
たとえば、ドレスアップ車やルーフボックス装着車などの構造の問題があり、セルフ洗車機を使用することが難しいと言えます。
前出とは別のガソリンスタンドのスタッフは、以下のように話します。
「例えばドレスアップ車やルーフボックス装着車、ガラスに破損がある、ボディラッピングを施しているなど条件であれば、ほとんどの洗車機で洗車出来ないです。
また、ドアミラー、ナンバー、バンパーなどの取り付け強度の問題により使用出来ないクルマもあります」
また、オープンカーの場合、ハードトップなど車種によって「洗車機OK」の場合もあるようですが、基本的には使用しないほうが良からぬトラブルを避けられます。
※ ※ ※
自分のクルマであれば熟知しているため問題はないと言えますが、レンタカーで慣れていないクルマの場合は例えボディサイズが問題なくても、一度ガソリンスタンドなどのスタッフに確認するのが良いかも知れません。