モーターショーなどでは様々なコンセプトカーや新型車、カスタムカーが発表され、人々を魅了します。2017年に開かれた「東京モーターショー2017」では、バイクなどを手掛けるヤマハ発動機がクロスオーバーモデルの「CROSS HUB CONCEPT」を出展しました。どのようなモデルだったのでしょうか。
■ヤマハがクルマを考えていた？
モーターショーやオートサロンなどの世界各国で開かれるイベントでは様々なコンセプトカーや新型車、カスタムカーが発表され、人々を魅了します。
2017年の「東京モーターショー2017」には、バイクや自動車用エンジン、船舶などを手掛けるヤマハ発動機（以下、ヤマハ）がクロスオーバーモデルの「CROSS HUB CONCEPT」を出展しました。
CROSS HUB CONCEPTは、ヤマハが東京モーターショー2017に出展したピックアップトラックのコンセプトモデルです。
ボディサイズは、全長4490mm×全幅1690mm×全高1750mmとピックアップトラックとしては比較的コンパクトながら、大人4人が乗車可能なキャビンとバイクを最大2台搭載可能なベッドを両立しています。
エクステリアは、ピックアップトラックながらクーペのような流麗でスポーティなスタイル。スキッドプレート風のフロントバンパーなども装備され“本格オフローダー”らしさも演出しています。
インテリアは、先進的な仕上がりです。特徴的なのは、コンパクトなボディに4名乗車を可能とするために考案されたダイアモンドレイアウト、運転席が前方中心に配される特殊なレイアウトです。
CROSS HUB CONCEPTは、ヤマハの多彩なモビリティの可能性を融合する存在だといいます。このクルマについてヤマハは、以下のように紹介していました。
「モーターサイクル、自転車、マリン製品など、ヤマハはあらゆるフィールドで遊ぶことができるさまざまなモビリティを手がけています。そんな『遊び』と『遊び』をつなげるために生まれたのが、『CROSS HUB CONCEPT』。
こだわったのは『Just the Right Size』。それは、ヤマハの遊びを運ぶための十分なユーティリティと、都市での機動性も兼ね備えた、オンオフともに使える適切なボディサイズの追求です。
大人4人が乗車可能なキャビンとモーターサイクルを最大2台搭載可能なベッドを両立するため、スタイリングに先駆けてパッケージを徹底的に検証するというユニークなプロセスでデザインと開発は進みました。
そしてたどり着いたのが、独創的なダイヤモンドレイアウトのキャビン。ドライバーズシートをマシンの中央に配置し、パッセンジャーがそれを後方から取り囲むレイアウトで、キャビンとベッドを確保しながらコンパクトなボディサイズを実現しました」
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ヤマハは、CROSS HUB CONCEPTを出展する2年前の2015年に開かれた東京モーターショー2015にSPORTS RIDE CONCEPTというスーパースポーツカーのコンセプトカーを発表しており、2回連続でモーターショーにコンセプトカーを持ち込みました。
発表当時大きな注目を集めた2台でしたが、 以降2023年現在に至るまで、同社からクルマは発売されていません。