大型連休になると長距離バスの需要が高まりますが、快適に移動が出来るバスにはどのようなものがあるのでしょうか。
■まさにゆりかごのような移動体験とは
長距離移動にはクルマや電車などさまざまな手段が存在しますが、安価で利用できる長距離バスの需要は高まっています。
そのなかで席がカプセルのような個室風空間となっているバスが存在します。
長距離バスは、新幹線や飛行機に比べても料金が安いだけではなく、目的地に早朝に到着するため、長距離移動の選択肢として注目を集めています。
近年では、長距離バスも細分化されてきており、より快適性を重視したタイプも登場しています。
なかでも夜行バスで代表的なのがピンクをモチーフとしたバスがおなじみの「WILLER EXPRESS」で、女性にも配慮したサービスが特徴です。
そんな魅力的なバスを展開するWILLER EXPRESSですが、運行を開始したきっかけについてWILLER EXPRESSの担当者は以下のように話します。
「WILLERというと高速長距離バスの交通事業者、運行会社のイメージが強いかもしれませんが、もともと社長がやりたかったのは、『世界中のみんながどこにでも行ける移動サービス』でした。
これまでも、これからの事業も、その想いは変わりません。起業当時、まず考えたのは日本から着手し、当時課題があると考えたのが都市間移動です。
長距離移動には、新幹線や飛行機などの手段はありましたが、若い人でも気軽に移動できる安価な手段が当時はありませんでした。
また、東京・大阪などと空港や新幹線の駅がない地域との移動に課題があると感じ、その課題を解決すべく長距離バスの事業を開始したのがきっかけです」
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長距離バスや鉄道などの移動サービスにITマーケティングシステムを導入し、移動に新たな価値を創造してきたWILLER EXPRESSですが、長距離バスでの移動をさらに快適にするために登場したのが「ReBorn(リボーン)」です。
利用した女性ユーザーからは「座り心地が快適すぎてすぐに眠ってしまったので問題なく過ごせました」、「大変快適でした。乗り心地は最高でまた乗車したいです」、「初めて利用しましたが、周りが気にならずリクライニングで長旅も苦にならないくらい、眠りにつくことが出来ました」という声が。
また男性ユーザーからは「後部座席へ配慮することなくリクライニングを倒して乗れるのが大変素晴らしい。足を伸ばして座れるので、足がむくんでしまうことなく乗れるのも良い」、「リボーンはとても快適。ほぼ個室、カプセルホテル並にリラックスできた」という声が寄せられているようです。
■カプセルホテルみたい…ReBornの特徴は?
ReBornでは3列シートを採用しているものの足元のスペースを大幅に拡大することにより、185cm超えの男性でも足元がつっかえることなく、快適な移動が可能です。
特徴的なのはゆりかごを彷彿させるようなシェル型のシートで、着座するとほかの乗客が視界に入ることがないため、プライベート空間を保ったまま移動ができます。
また、シェル型のシートは防音や遮光効果もあるため、従来のシートよりも仮眠がとりやすい環境といえます。
シートの最大傾斜は約156度となっており、フットレストとレッグレストを連結させると、ほぼフルフラット状態になるので休息時も快適です。
さらに、リクライニングは電動無段階調整で調整することが可能であるため、好みのシートポジションが容易に設定可能なのも嬉しいポイントといえます。
くわえて、長距離バスには欠かせない、テーブル、コンセント、ドリンクホルダー、ブランケット、読書灯などが各席に完備しています。
そんなReBornのこだわりポイントについて、前出の担当者は以下のように話します。
「長距離バスの『疲れる』というイメージを一掃し、『移動=休息』という新しい価値を提供しています。
シルバーに青いラインを入れた外観で、これまでメインターゲットとしてきた若い女性だけでなく、ビジネスパーソンに乗ってもらいたいという思いもあります」
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そんな気になるReBornの運行料金は関東圏から関西圏までは8800円から、関東圏から中部圏までは7200円からとなっています。
WILLER EXPRESSは女性専用のイメージが強いものの、ReBornは落ち着いたカラーリングや快適な足元スペースなどの特徴から、男性からの支持も高いようです。