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1億円超えは確実「超高級セダン」世界初公開! 10年ぶり全面刷新の「紅旗・L5」 存在感ある最上級仕様が上海で披露へ

くるまのニュース 2023年4月27日 7時10分

中国の高級車ブランド「紅旗」は最上級セダン「L5」の新型モデル、そして純電動SUVコンセプトを上海モーターショー2023で初めて一般に公開しました。

■紅旗が最上級セダン「L5」と純電動SUVコンセプトをお披露目!

 2023年4月18日より開催されている上海モーターショー2023にて、中国の高級車ブランド「紅旗」は最上級セダン「L5」の新型モデル、そして純電動SUVコンセプトを初めて一般に公開しました。

 紅旗は中国で初めて誕生した自動車メーカー「第一汽車」が1958年より展開している高級車ブランドです。

 最初のモデル「CA72」の誕生以来、紅旗は数多くの中国要人に愛されてきた歴史を持ち、中国という国家の象徴、そして人民の憧れの対象でもあります。

 長らく「要人専用車」のイメージが強かった紅旗ですが、2000年代以降は一般向けモデルの拡充も図っており、民間人でも手の届きやすいモデルを多くラインナップするようになりました。

 現在の紅旗は「Lシリーズ」「Hシリーズ」「Qシリーズ」「Sシリーズ」の4つの商品群に分けることができます。

「Lシリーズ」は初代紅旗である「CA72」や、それへの後継モデル「CA770」の流れを汲む保守的なスタイリングを特徴とする商品群で、紅旗全体の中で最も位の高い存在となります。

 その中でも最上位に位置するのがセダン「L5」で、こちらは購入のための厳しい審査をクリアした人のみが手に入れられる特別なモデルです。

 続くのは「Hシリーズ」で、こちらは紅旗が今まで紡いできた重みある歴史を、最新のトレンドや技術とともに未来へ発展させていくシリーズです。

 ボディタイプもセダンのみならず、SUVやミニバンなどの多様性あふれる商品展開が特徴的であり、手の届きやすい紅旗ラインナップとなります。

 現在はフラッグシップセダン「H9」、クーペセダン「H6」、ミドルセダン「H5」などのセダン車種に加え、コンパクトSUV「HS3」、ミドルSUV「HS5」、ラージSUV「HS7」、純電動ラージSUV「E-HS9」、そして高級ミニバン「HQ9」を展開。

 2021年にローンチされた「Qシリーズ」ではビジネス向け車両を主に展開しており、現在は唯一のモデルである「E-QM5」を擁しています。

 こちらは配車サービスなどで用いられるためのタクシー専用車として設計された純電動コンパクトセダンで、通常の充電に加えて「交換式バッテリー」に対応するなど、先進的な要素を多く持つモデルとなります。

「Sシリーズ」は紅旗が販売を予定しているスーパーカーの商品群となり、現在は「S9」のみが開発進行中と報じられています。

 紅旗初のスーパーカーは著名デザイナー「ワルテル・マリア・デ・シルヴァ」との協業で作り上げているとしていますが、その後の進捗はしばらく出回っていない状況となっています。

■フルモデルチェンジとなった「L5」は簡単には手に入らない極上モデル…?

 そうした中で、新型コロナウィルス感染症の影響で4年ぶりのフルスケール開催となった上海モーターショー2023(北京と交互で毎年開催)が開催されています。

 紅旗は同ブランド最上級車種「L5」のフルモデルチェンジを発表しました。

 L5は世界の名だたる高級車と肩を並べる日常体験をもたらすとしています。

 まず、購入には厳しい審査がともない、犯罪歴や反社会的繋がりの有無、経済力、社会的地位に社会貢献度、そして周辺への身辺調査をクリアした者だけがL5を手に入れることができます。

 L5は完全受注生産で、内装の加飾や仕上げなど、すべてがオーナーとなる人物のオーダーメイド。

 そのため、購入が決定した人は第一汽車が飛行機代や宿泊代を全部負担する形で吉林省長春市にある本社へ招待し、隅々までオーナーの要望を聴き取る形でその人だけの特別な1台を完成させます。

 また、オーダーを行うとその購入者専用のサポートチームが編成され、購入前から購入後の「終身アフターサポート」まで、一貫して快適な紅旗ライフを作り上げる手伝いを行います。

 このサポートは世界中のどの国でも提供するとしています。

10年ぶりのフルモデルチェンジとなった紅旗「L5」(撮影:加藤博人)

 そんなL5ですが、今回の上海モーターショー2023では、発表前日に会場の屋外広告を通して当時未発表のL5が明らかになってしまうハプニングもありました。

 新たに発表されたL5は、2013年の上海モーターショーで発表されたL5をフルモデルチェンジした新型モデルです。

 基本的なデザインは先代モデルのキープコンセプトであるものの、拡張されたグリルや、フロントにおける灯火類の処理、バンパーの造形など、より現代的な要素を取り入れたデザインへと仕上げられ、大きな特徴の1つがボディカラーにあります。

 先代モデルではイメージカラーが「黒一色」、もしくは「落ち着いたツートンカラー」のどちらかという印象が強いものでした。

 それが、この度お披露目された新型L5では、澄み渡る空を想起させる鮮やかなスカイブルーに、純白を組み合わせたツートンカラーをまとっています。

 このような組み合わせのツートンカラーは昨今の高級車におけるトレンドでもあり、すでに紅旗でもH9などで採用されていました。

 それを今回、新型L5のイメージカラーに持ってきたということにはとても驚かされます。

 なお新型L5の詳細なスペックは明かされていませんが、パワートレインは最高出力は603hp、最大トルクは800NmのCA8GV40TD型4.0リッターV型8気筒ターボエンジンを搭載していると見られます。

※ ※ ※

 新型L5の価格は明らかとなっていませんが、おそらく先代モデルの620万元(邦貨換算:1億2060万円)と同等の価格からスタートするとみられます。

 また、L5は完全オーダーメイド、どんな装飾も内装に施せるため、販売価格の上限は実質無限となっています。

■その存在感に圧倒…純電動SUVコンセプト「E-LSコンセプト」を初公開

 今回の上海モーターショー2023では、L5のフルモデルチェンジに加えて、同じく「Lシリーズ」から販売予定の純電動SUVコンセプト「E-LSコンセプト」を初公開しました。

 E-LSコンセプトは、2022年9月に紅旗が開催したバーチャルイベントにて先行で公開され、今回はじめて実物がお披露目された形となります。

 E-LSコンセプトは全体的に「L5のSUV版」といった印象を持ちますが、ヘッドライトは角張った形状、そしてレンズ内部の意匠がフロント下部のLEDイルミネーションと繋がっているなど、「次世代の紅旗」を予告させる有機的なデザインです。

デザインも色も凄い…紅旗の純電動SUVコンセプト「E-LSコンセプト」(撮影:加藤博人)

 内装は巨大なガラスルーフによって開放感あふれる設計となっており、そこかしこに中国の伝統美を感じさせる上品な装飾があしらわれています。

 それと同時に、ダッシュボードに設定された横長のディスプレイからは先進性も伺うことができます。

 E-LSコンセプトはラインナップにおける最上級の純電

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