映画「ワイルドスピード」などの影響もあり世界中で高い人気を誇るトヨタ「スープラ（A80）」ですが、新たにアメリカ・カリフォルニア州の中古車販売店では、状態の良い1993年式の個体が販売されています。
■赤ボディの80スープラが約800万円！ どうなの？
日産「スカイラインGT-R」と共に世界中で人気が高まっているのがトヨタ「スープラ（A80）」（以下80スープラ）ですが、アメリカ・カリフォルニア州の中古車販売店では、状態の良い1993年式の個体が販売されています。
近年、80スープラの相場価格が高騰している背景には、映画「ワイルドスピード」の劇中車で使用されたという要因が大きいですが、日本製の1980年代後半から2000年代前半が全体的にプレミア化しているのも関わっています。
そうした中で80スープラは、1993年から2002年に新車価格300万円台と、当時のトヨタのスポーツカーラインナップでは高価格帯でした。
生産終了となる2002年以降、一部の有名ショップによるカスタム仕様を除いて中古車相場は落ち着いており、個体によっては100万円台で手に入れられることもありました。
しかし、前述の通り「ワイルド・スピード」の主人公が所有するクルマであるや、3リッター直列6気筒エンジンによるパワフルな走りや、独特のスタイリング、そして米国での日本車人気といった様々な要因によって、中古車相場では400万円前後となっています。
今回登場した個体は、1993年式の3リッター直列6気筒自然吸気エンジンにATを組み合わせた左ハンドル仕様となり、扱っているのはアメリカ・カリフォルニア州の中古車販売店「OBZU LLC」です。
個体の見た目は、赤いボディカラーが印象的で目立った傷などは見当たらず、純正ホイールを装着しています。
また内装は、黒を基調としており、30年前のクルマとは思えないほど良好なコンディションで、レザーシートは艶を保っているほか、ダッシュボードの樹脂などもヘタレなどは見当たりません。
走行距離は52218マイル（84037km）となり、2023年4月下旬現在は5万9999ドル（約800万円）で販売されています。
今回の個体について、OBZU LLCは、次のように説明しています。
「1993年のトヨタ・スープラは、その卓越した性能と洗練されたデザインで高い評価を得ている伝説のスポーツカーです。
スープラは、2JZ-GEと呼ばれる自然吸気3リッター直列6気筒エンジンを搭載し、220馬力と210lb-ftのトルクを発生します。
スープラは運転する喜びを感じさせ、クルマ好きの間で人気があります。スープラは、スリリングなドライビング体験と時代を超えたスタイルを提供する真のクラシックカーです」
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なお、80スープラでいえば、2021年6月にアメリカで開催されたオークションにて55万ドル（約7150万円）という価格で落札されましたが、この個体は「ワイルド・スピード」シリーズに登場したものを精密に再現したレプリカというレアケースでした。
それ以外の個体であれば、オークションで1000万円から2000万円の間で取引されることが多いようです。