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リピーター増加中!? 高速降りずに泊まれる「ハイウェイホテル」とは 普通のホテルとの違いは?

くるまのニュース 2023年5月4日 14時10分

高速道路には、一般道に降りずに宿泊できる「ハイウェイホテル」という施設があります。一体どのような特徴があるのでしょうか。

■高速降りずに泊まれる「ハイウェイホテル」って何?

 高速道路を降りずに宿泊できる「ハイウェイホテル」という施設をご存じでしょうか。そしてどのような特徴があるのでしょうか。
 
 直近では利用者も増えているなど、人気を博しているようですが、どのような施設なのでしょうか。

 ハイウェイホテルは、高速道路のサービスエリア(SA)やパーキングエリア(PA)に併設されたホテルのことで、高速道路を降りることなく利用できるのが特徴です。

 2023年5月現在では以下7か所に存在します。

●東北道:佐野SA(上り線)、長者原SA(上り線)
●東名高速:足柄SA(上り線)、豊田上郷SA(下り線)
●名神高速:多賀SA(下り線)
●山陽道:宮島SA(上り線)
●関門橋:壇ノ浦PA(下り線)

 ではハイウェイホテルとはどのような施設なのでしょうか。NEXCO東日本が展開する「E-NEXCO LODGE」について、広報担当者は以下のように説明します。

「E-NEXCO LODGEは、長距離ドライブのお客さまの宿泊ニーズにお応えするとともに、地域の観光振興及び活性化を目的に、高速道路から直接ご利用が可能で、手軽で経済的に泊まることのできる宿泊施設です」

 宮城県大崎市にある「E-NEXCO LODGE長者原SA店」を例に見ると、施設は長者原SA上り線の敷地内に位置しています。建物は白を基調とした2階建てで、客室は12室です。

 客室には、幅1.5mほどのクイーンサイズベッド2台のほか、バスルームやトイレ、テレビ、冷蔵庫、無料の有線・無線LANも利用可能。

 このほか、ラウンジにはコーヒーサーバーや電子レンジなどが常設されており、無料で使えます。

 ラウンジは23時までオープンしており、夜遅くのチェックインも可能なほか、フロントのオープンは7時からですが、それ以前に出発することもできます。

 また非常用のLPG発電機が設置されていることで、万が一の停電の際にも自動的に発電機が起動し、空調設備を除き、照明・給湯・テレビ・通信などの機能が維持されるなど、数日の電気供給を可能としています。

 料金は室料制を採っており、5段階の宿泊シーズンに応じて価格が異なります。

 例えば家族4人で宿泊する場合、レギュラーシーズンであれば1万1000円、最も高いピークシーズンであれば2万4200円です。なお、未就学児は無料です(2023年5月時点)。

 前出の担当者は「リピーターでのご利用も増えてきている状況です」と話しており、ハイウェイホテルの需要が高まっていることがわかります。

 一方で、施設数の少なさが難点ともいえますが、建てられる条件や場所などはどう決められているのでしょうか。これについて、前出の担当者は以下のように話します。

「近隣の観光地や、高速道路ネットワークを利用した各地への拠点としてのロケーションの良さなど、総合的に判断し決定しています」

※ ※ ※

 ハイウェイホテルに関して、実際に利用したユーザーからは「長距離移動の負担を軽減できるし、宿代が安くなってお財布に優しい」「便利で良い!」など好評の声も見られます。

 高速道路を使って出かける際、宿泊先の候補として検討してみても良いかもしれません。

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