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まさかトヨタ新型「クラウンスポーツ」実車初公開! 「クロスオーバー」とは何が違うの? 速さ感じる…内外装デザインの特徴とは

くるまのニュース 2023年5月1日 11時50分

トヨタの新生クラウンシリーズの第2弾モデルと言える新型「クラウンスポーツ」の実車が公開され、体感することが出来ました。では、第1弾モデルとなる「クラウンクロスオーバー」とはどのような違いがあるのでしょうか。

■新型クラウンスポーツのデザインは…2度見するほど魅了される?

 2022年7月15日に世界初公開された16代目となるトヨタ「クラウンシリーズ」では、新たに「クロスオーバー」「スポーツ」「セダン」「エステート」という4仕様が設定されました。
 
 その中でも第2弾といえる新型「クラウンスポーツ」は、デザイン面で大きな話題となっていますが、第1弾の「クラウンクロスオーバー」とはどのような違いがあるのでしょうか。

 新型クラウンスポーツの存在は、前述の世界初公開時点で明かされていましたが、その時点では「ボディサイズ(開発目標値)」と「2023年登場」くらいの情報のみが公開されるに留まっていました。

 しかし、2023年4月12日にはパワートレインや発売時期などが追加で公開。そして同月下旬には新型クラウンスポーツを体感出来る試乗会が開催され、実車に触れられました。

 その走りを予感させる見た目や、新型クラウンシリーズを担当するミッドサイズ・ビークルカンパニーの中嶋プレジデントから「エモーショナルで創造的な雰囲気を持ち、乗り降りや運転のしやすいパッケージと共に、俊敏でスポーティな走りが楽しめる、新しいカタチのスポーツSUV」として説明されていたことにより、新生クラウンシリーズの中でも注目を集める存在です。

 新型クラウンスポーツのボディサイズ(開発目標値)は、全長4710mm×全幅1880mm×全高1560mm、ホイールベース2770mmの定員5名というパッケージです。

 なおクラウンクロスオーバーのボディサイズは、全長4930mm×全幅1840mm×全高1540mm、ホイールベース2850mmとなり、新型クラウンスポーツと比べて全長-220mm、全幅+40mm、全高+20mm、ホイールベース-80mmとなっています。

 新型クラウンスポーツのパワートレインはハイブリッド車(4WD)とプラグインハイブリッド車を設定しており、クラウンクロスオーバーのターボハイブリッド車(4WD)とハイブリッド車(4WD)と異なるラインナップです。

 新型クラウンスポーツの運動性能について、チーフエンジニアの皿田明弘氏は次のように話しています。

「クラウンクロスオーバーと比較して、タイヤを1回り大径化している他、ホイールベースを短縮することで凝縮感を出すとともに、前後の重量配分を限りなく、50:50に近づけていくという効果も狙っております。

 さらにはフロント/リアのオーバーハングを縮めてよりあの塊感のあるデザインにしている他、俊敏性向上という部分ではやはりホイールベースが短くなったことにより、クロスオーバーと比べてより曲がりやすくなっています。

 新型クラウンスポーツは、スポーツといっても『楽しいスポーツ』というものを提案したいと思います」

■新型クラウンスポーツのデザインの魅了は? クロスオーバーと何が違うのか?

 デザイン面で、新型クラウンクラウンのフロントフェイスは上下2本のLEDランプ(デイライト&ウインカー機能)と丸形LEDランプ(ヘッドライト機能)という形となり、クラウンクロスオーバーの横一文字に左右が繋がるランプ造形とは異なっています。

 新型クラウンスポーツのリアでは、せり出したフェンダーを強調させるようにリアコンビネーションランプが左右に分割されて配置されており、これもクラウンクロスオーバーの横一文字タイプと異なっています。

 またリアのエンブレムで、クラウンクラウンでは目立つ形でトヨタエンブレムが中央に配置され、その下にクロームで「CROWN」を配し、そして「HYBRID SYNERGY DRIVE」という従来のハイブリッド車を表すロゴが採用されていました。

 しかし、新型クラウンスポーツでは、トヨタエンブレムは小型化し、メッキの「CROWN」というエンブレムを強調。

 さらに新型「プリウス」から採用される電動車の証として「BEYOND ZERO」の丸ロゴと、ハイブリッド車は「HEV」、プラグインハイブリッド車は「PHEV」が付与されました。

同じクラウンシリーズでも全然違う! どんな「クラウンらしさ」があるのか?(画像:左クロスオーバー/右スポーツ)

 新型クラウンスポーツのデザインについて、MSデザイン部 室長の宮崎満則氏は次のように語っています。

「新型クラウンスポーツのフロントに関しては、ハンマーヘッドをより立体的にする他、空力、冷却、歩行者保護などに配慮したアンダーグリルを強調したデザインとなる『アンダープライオリティ』を合わせてクラウンとしての新しい顔になってます。

 サイドビューでは、大径タイヤとそれに伴う全体のボディの凝縮感によって、ボディサイドから後ろに抜ける抜けの良さみたいなものを表現しました。このリアクォーターから見たキャビンとアンダーの構えや、立体感がプレス加工の限界も含めて表現しているところです。

 リアは、ランプセパレートで構成されていますが、これかつてクラウンのスポーツ系となる『クラウンアスリート』とかのデザインをよりシャープにして表現しています。

 インテリアに関しては、まずクラウンシリーズの中で乗りやすさ、運転のしやすさ、快適性みたいなものはこのシリーズは全部統一したいなと思ってます。

 ただこのスポーツに関して、実はドアが左右で非対称となり、仕様によっては片側だけ赤で片側だけ黒という風にアシンメトリーで乗る時にやはりスポーツ感というかワクワクするような、そういう今までにないような遊び心を表現してます。

 シートは、スポーツシートを採用することでより運転する時にホールド性を高めて、運転に集中できるにしているのと、シートやステアリングに『かがり縫い』という手法で赤ステッチを入れることでスポーツ性を表現しております」

※ ※ ※

 このように新型クラウンスポーツは、同じ新生クラウンシリーズでも先に登場したクラウンクロスオーバーと大きく異る個性を持っているようです。

 なお、発売時期はハイブリッド車(4WD)が2023年秋発売、プラグインハイブリッド車(4WD)が2023年冬発売ということ予定です。

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