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街中にテントが出没、なぜ? 「交通安全運動」は何するの? 取り締まりが「多くなる」噂は本当なのか

くるまのニュース 2023年5月11日 9時10分

2023年5月11日から5月20日までの10日間、春の全国交通安全運動が行われます。毎年、春と秋の2回開催されていますが、安全運動期間中は一体どのようなことがおこなわれるのでしょうか。

■全国交通安全運動とは、どのようなものなのか?

 5月に入ると、春の全国交通安全運動が始まります。毎年、春と秋の2回開催されています。
 
 安全運動期間中は一体どのようなことが行われ、警察による交通取り締まりが増えるというのは事実なのでしょうか。

 2023年5月11日から5月20日までの10日間、春の全国交通安全運動が行われ、そのうち5月20日は「交通事故死ゼロを目指す日」と決められています。

 全国交通安全運動では、広く国民に交通安全思想を普及させるほか、交通ルールや正しい交通マナーを習慣づけさせることで事故防止を図っています。

 実はこの運動は、1948年12月に「全国交通安全週間」を実施したことが始まりで、1952年から春と秋の年2回開催が決まるなど長い歴史があり、クルマを運転する人にとってはなじみ深い行事ともいえます。

 ではこの交通安全運動期間中、一体どのような活動がおこなわれるのでしょうか。

 内閣府が公表している「令和5年春の全国交通安全運動推進要綱」という文書によると、今回の運動の重点は大きく3点であり、「こどもを始めとする歩行者の安全の確保」、「横断歩行者事故等の防止と安全運転意識の向上」、「自転車のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底」が掲げられています。

 つまり幼児や児童に対する安全教育のほか、クルマのドライバーに対しては事故を防止する交通ルールの指導、自転車ユーザーについては2023年4月から努力義務となったヘルメット着用や自転車の交通ルールなどを周知していくといえるでしょう。

 交通安全運動期間中によく見られるのは、警察官や交通ボランティアなどによる広報啓発活動です。

 ショッピングモール・スーパーといった商業施設や大きな交差点などで関係者が啓発グッズを配布していることもあれば、道路の検問にあわせてドライバーに交通安全チラシやグッズを配布するというケースもあります。

 SNS上では「検問に引っかかってドキドキしてたら交通安全運動だった」という声や啓発グッズとしてチューインガムや絵馬、キーホルダーをもらったなどの声もあがっており、配布されるグッズに関しては各都道府県でも違いがあるといえるでしょう。

■安全運動期間中は、警察による交通取り締まりが増える?

 さらに、街頭での交通安全指導や交通取り締まりも当然行われます。

 5月から6月にかけては歩行中の児童が亡くなる、怪我をするなどの交通事故が増加する傾向にあるため、特に通学路では交通取り締まりが強化されると考えられます。

 また、前述の文書ではクルマのドライバーに対して横断歩道での歩行者優先や運転中の携帯電話使用の危険性、飲酒運転の根絶などを呼びかけると掲載されています。

 そのため、「横断歩行者等妨害等」や「携帯電話使用等」の違反などに対する取り締まりのほか、飲酒検問がおこなわれることが想定されます。

全国各地で実施される「交通安全運動」は交通安全協会と地域のボランティアによっておこなわれる

 交通取り締まりに関しては、「交通安全運動期間中に件数が非常に増える」というウワサも聞かれます。

 警察庁の統計では月別の交通取り締まり件数は公表されておらずハッキリとしたことは分からないものの、警察が普段以上に人員を動員し、力を入れて交通指導や取り締まりをおこなう時期であるため、取り締まり件数が増加するのは言うまでもないことかもしれません。

 そのほか、自転車ユーザーの人も取り締まりを受けないように注意しましょう。

 信号無視や交差点での一時不停止はもちろん、イヤホンやスマートフォンを使用しながらの運転、並進なども道路交通法で禁止されています。

 悪質な運転には刑事罰の対象となる赤切符を交付される可能性もあるため、今一度自分の運転を見直すことも大切といえます。

※ ※ ※

 5月には各都道府県で春の全国交通安全運動がおこなわれ、安全運動期間中はいつも以上に交通違反取り締まりが厳しくなると予想されます。

 クルマや自転車を運転する人、歩行者などそれぞれ立場は異なりますが、一人一人が交通ルールをしっかり守って事故に遭わないよう心がけましょう。

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