スバルは2023年3月期の連結決算を発表しました。その中で、今後投入予定の新型車に関して触れ、2026年末で4車種のSUVタイプのEVを予定していると明らかにしました。
■謎の「新型SUV」をチラ見せ
スバルは2023年5月11日、「2023年3月期 通期連結業績」を発表しました。
その中で、今後投入予定の新型車について示唆しています。
生産台数は、半導体不足などによる部品供給課題が継続しているなかで87万4000台と前年を20%上回りました。
営業利益では、原材料価格の高騰の影響は避けられないとしつつも、米国市場を中心に堅調な販売を維持できたこと、また円安によって2675億円と前年と比べ196%増益。
2024年3月期には、コロナウイルス感染拡大前の水準を指標とし、生産台数、販売台数はコロナ前水準まで引き上げ、営業利益ではコロナ前を超えるレベルを目指すと説明します。
そして、2022年5月に発表した電動化に向けた「国内生産体制再編計画」についての進捗と変化点にも言及しています。
発表当初は「次世代e-BOXER」を搭載する車両の生産を2020年代中盤で投入としていましたが、2025年と定めて準備していると言います。
また、群馬県太田市の矢島工場では2025年前後にバッテリーEVの生産を予定しており、当初予定していた年間10万台を引き上げ、2026年には20万台を生産する計画です。
さらに、群馬県大泉町の大泉工場ではバッテリーEV専用の生産ラインを追加することで、あわせて年間40万台規模の生産を見込んでいると明らかにしました。
今後は各種規制や市場動向を見定めつつ、バッテリーEV、ハイブリッド車、ガソリン車の生産比率を柔軟に変更できる生産体制の構築を狙っていくとしています。
そして、今後のバッテリーEVラインナップについても言及。現在展開中のバッテリーEVとしてトヨタと共同開発した「ソルテラ」がありますが、それに加えて3車種のバッテリーEVを投入すると予告しました。
これらの3車種はSUVカテゴリに属するモデルとなり、2026年末までに導入される予定です。
バッテリーEVのラインナップを4車種へと拡充することで、2026年ではグローバルで20万台の販売を目指していくと明かしました。
発表資料にはソルテラと並んでベールに包まれた新型車とされる3車種の画像が添付されており、ミッドサイズSUV「フォレスター」に類似するボディラインの新型車や、ステーションワゴンをイメージさせるワイド&ローな新型車、さらに比較的コンパクトなSUV型車が初公開されています。
なお3つの新型車に関しては、後日改めて発表の場が設けられるとしています。