クルマのドアや車体の上部に、「庇(ひさし)」のようなパーツが取り付けられているのをよく見かけます。このパーツは一体どのような機能を持っているのでしょうか。
■ドア上部の「謎パーツ」は縁の下の力持ち!
クルマのドアや車体の上部に、「庇(ひさし)」のようなパーツが取り付けられているのをよく見かけます。
自動車ユーザーの中には「自分のクルマにも付いている」と頭によぎる人もいるかもしれません。
このパーツはなんという名称で、一体どのような機能を持っているのでしょうか。
サイドウインドウに覆いかぶさるようにドアに取り付けられたこのパーツの正式名称は「ドアバイザー」といい、短略して「バイザー」と呼ぶ人もいます。
ドアバイザーは、家の庇と同じように「雨除け」のために存在するもので、雨天時でも少しであればサイドウインドウを開けて車内の換気をすることが可能になります。
もしドアバイザーが無ければ、わずかな隙間でも雨粒は車内に入ってしまいますし、停止状態であればドアバイザーは晴天時にも小さなゴミやホコリの侵入も防いでくれます。
そのため、快適に車内の換気をおこないたい人や、とくに車内でタバコを吸う習慣のある人にとっては、ドアバイザーは必須のアイテムと言えるでしょう。
ドアバイザーは基本的に、新車を購入する際にオプションとしてに追加することで、クルマに取り付けられた状態で納車されます。
価格はメーカーやデザインによって異なりますが、フロント用・リア用の左右4枚セットで約2万円前後です。さらに他のオプションとセットになったパッケージを選ぶことでお得になる場合もあります。
では、購入した中古車にドアバイザーが付いていなかったり、新車購入時にドアバイザーを購入しなかった人は、後から取り付けたくなった場合はどうすれば良いのでしょうか。
■「ドアバイザー」は後からでも取り付け可能?
実はドアバイザーは、新車の購入時に装着していなくても、ディーラーに注文すれば後付けすることが可能です。
また、中古車であったとしても、自動車販売店に相談すれば多くの場合は純正パーツを取り寄せて装着してくれます(在庫状況や店舗によっては不可の場合あり)。
さらに、メーカーの純正品にこだわらなければ、社外品のドアバイザーを自分でカー用品店やインターネットショップなどで購入するのもひとつの方法でしょう。
社外パーツの価格は基本的に純正パーツより安い場合が多いものの、高品質のアイテムになると純正パーツと大差ない価格のものも存在します。
ドアバイザーの取り付けは、カー用品店であれば数千円の工賃で取り付け依頼が可能ですが、持ち込みパーツの場合は断られる店舗もあるため、事前に電話などで相談するとスムーズに進みます。
もちろん腕に覚えのある人は、自分でDIYで取り付けることも可能です。
ドアバイザーの取り付けは、両面テープと固定用のビスで行うのが一般的です。慣れていないと時間はかかるものの、丁寧に作業すればそこまで難しいものではありません。
工作が好きな人や「工賃がもったいない!」という人は、思い切ってチャレンジしてみるのも楽しいものです。
※ ※ ※
ドアバイザーは装着していなくても走行性能に影響はありませんが、雨天時は非常に役に立つアイテムです。
もし現在所有しているクルマにドアバイザーがない人は、余裕があれば装着してみてもよいかもしれません。