マツダは2023年現在「ラージ商品群」として複数SUVの展開を予定しています。グローバルで「CX-60」「CX-70」「CX-80」「CX-90」が予定されていますが、第1弾となるCX-60はどのようなモデルなのでしょうか。
■話題のマツダ「CX-60」人気の部分とは
マツダ「CX-60」は2022年4月に日本で初公開され、同年6月から予約受注、9月から販売が開始されました。
現状ではどのような売れ行きなのでしょうか。
CX-60は、同社の新世代ラージ商品の第1弾として注目を集めました。
2022年4月に日本で初公開されたCX-60は「ドライビングエンターテインメントSUV」というコンセプトが掲げられ、日常の一般道走行から高速道路を使用した長距離ドライブまで、余裕のある運転を楽しめるクルマを表現したといいます。
新しいプラットフォームである後輪駆動が採用された他、4種類のパワートレインが設定されていることも特徴で、ガソリン車、ディーゼル車、ディーゼルハイブリッド車、プラグインハイブリッド車と豊富なバリエーションを取り揃えています。
またこれまでマツダの国内SUVラインナップでは「CX-3」「CX-30」「MX-30」「CX-5」「CX-8」がありましたが、CX-60はCX-8に次ぐサイズとなるモデルです。
その他、カラーやメーカーオプションも豊富で、よりユーザーの好みに合わせたモデルをオーダーすることが可能となっています。
このような特徴を持つCX-60ですが、発表時に同社の執行役員国内営業担当 東堂一義氏はCX-60について次のように述べていました。
「CX-60は、全ての領域で意のままの走り、クラフツマンシップ、デザイン、安全性能を上質に磨き上げました。
現在マツダ車をお乗りのお客様へ魅力的な選択肢をご提供することはもちろん、プレミアムブランドに対する選択肢として『上質』を求められるお客様にお薦めできる1台です」
では、2022年9月に販売されてからの動向はどうなっているのでしょうか。首都圏内のマツダ販売店の担当者は次のように話します。
「CX-60は新型車で話題性もあり、予約受注開始から数多くのオーダーをいただきました。
現在は発売当初ほどの勢いはありませんが、安定して売れているといった印象です。
グレード別に見ると、『XD HYBRID プレミアムスポーツ』というディーゼルエンジンのハイブリッドモデルが一番人気です。
また、カラーは『ロジウムホワイトプレミアムメタリック』や『マシーングレープレミアムメタリック』が人気です」
■購入する人の傾向は? ラグジュアリーSUVが気になる人多い?
さらに、CX-60を購入する人の傾向について前出の担当者は次のように話します。
「コストパフォーマンスや走行感覚を魅力として購入する人が多いです。
同じマツダ車からCX-60に乗り換える場合、『CX-5』や『CX-8』のSUVタイプから乗り換えるという人が多いです。
CX-5から乗り換えをする人は、後輪駆動タイプであるCX-60の走りの感覚が決め手となり購入する傾向にあります。
さらに、CX-8を買ったけど3列目を使わなかったという人がCX-60に乗り換えることもあります。
一方で、初めてマツダ車に乗るという人は、CX-60の『外観がかっこいい』『大きくてラグジュアリーな雰囲気がある』という理由で購入を検討する人が多いです。
さらに、内装などが『価格の割には高級感がある』として気にいる人が多い傾向にあります。
ただ、SUVながらピュアスポーツカーのような走りというのもCX-60独自の特徴であり、足回りの固さなど好みが分かれるところもあります」
加えて、関西圏のマツダ販売店担当者は次のように話します。
「CX-60は欧州のプレミアムSUVと比較する人も多いです。
なかでも特に多いのはBMW『X3』と比較するケースです。価格の面でCX-60を買う人や、X3から乗り換えるというケースもあります」
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CX-60の価格帯は、ガソリン車(25S S Package/2WD)の299万2000円からプラグインハイブリッド車(PHEV Premium /4WD)の626万4500円となっており、現在のマツダ車として最もハイエンドモデルとなるようです。