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9年ぶり復活&MTアリ! 三菱「新型コルト」は”フレンチ感”強め? 「ルノーのハッチバック」と何が違う?

くるまのニュース 2023年6月18日 16時10分

2023年6月9日、三菱は新型「COLT(コルト)」を欧州で世界初公開しました。この新型コルトは、ルノーよりOEM供給を受けており、OEM元となるのはルノー「クリオ(日本名:ルーテシア)」です。この2車種間にどのような違いがあるのでしょうか。

■ついに公開された新型「コルト」OEM元と何が違う?

 2023年6月9日、三菱自動車工業(以下、三菱)は新型「COLT(コルト)」を欧州で世界初公開しました。
 
 この新型コルトは、アライアンスパートナーであるルノー「クリオ(日本名:ルーテシア)」のOEM車ですが、両車ではどのような違いがあるのでしょうか。

 コルトは、三菱が乗用車で初めて採用したペットネームで、1962年に「コルト」の名を冠した最初の車「コルト600」が登場しています。直近ではグローバルで展開されていたコンパクトカーの名称に用いられるほか、日本でも2013年頃まで販売されていたコンパクトカーに用いられていました。

 そして三菱は欧州でコルトの新型モデルを発表。これは2014年の販売終了(欧州)から実に約9年ぶりの復活となります。

 新型コルトは、前述の通りアライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受けており、アライアンス各社が共同開発したCMF-Bプラットフォームを採用しているクリオです。

 SNSでは、「ルノーやん」「いくら何でもルノーすぎる」と、OEM元の印象が強いことを指摘する意見もあります。

 では実際に、どのような点がクリオと異なるのでしょうか。

 クリオの現行型は2019年に登場した5代目モデルですが、2023年4月18日にマイナーチェンジが実施されており、新型コルトもこれをOEM元としています。

 エクステリアでは、ボンネット及び特徴的なくさび形ヘッドライトのデザインは共通のようですが、「ダイナミックシールド」の要素が組み込まれたグリルや、フロントバンパー、LEDデイタイムランニングランプのデザインが異なりフロントフェイスの印象が一変しています。

 リアのデザインはおおむね共通ですが、トランクリッドに比較的大きいサイズの「MITSUBISHI」アルファベットロゴが配されるほか、クリオではルノーエンブレムの中にバックカメラが埋め込まれているところを、新型コルトではエンブレムを廃し、カメラのみを取り付けています。

 インテリアは、インストルメントパネルの中央にスマートフォン連携ディスプレイオーディオ(SDA)を配置した上質感のあるデザインとなっていますが、クリオと新型コルトの間にほとんど違いはありません。

 コルトのパワートレインは、最高出力66馬力を発揮する1リッター直列3気筒エンジン+5速MTを組み合わせるガソリンモデル、最高出力91馬力を発揮する1リッター直列3気筒ターボエンジン+6速MTを組み合わせるターボモデル、システム最高出力147馬力を発揮する1.6リッターエンジン+モーターを組み合わせるハイブリッドモデルの全3種が用意されますが、この点もクリオと共通です。

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 クリオのOEMとはいえフロントフェイスが大きく異なる新型コルトですが、SNSでは「ファミリーカーとしてコルトが帰ってきたのは嬉しいよね」「コルトの車名が復活してくれて元三菱乗りとしては嬉しい」と三菱のなかでも長い歴史を持つ車名の復活を喜ぶ声も多く聞こえてきます。

 新型コルトと同様、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受ける新型SUV「ASX」も2023年3月から欧州で販売し好評を博しているといいます。

 新型コルトは2023年10月から欧州で販売される予定としており、今後の展開に注目です。

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