有料道路が無料化されたケースは多々ありますが、最近ではどのような道路が無料化されたのでしょうか。今回は東日本編です。
■神奈川、千葉など多数の道路が無料化!
2020年以降、神奈川県や千葉県、栃木県などで有料道路が無料化していますが、どのような道路が無料化したのでしょうか。
まず、神奈川県では2本の有料道路が無料化しています。
1本目が「本町山中有料道路」です。1992年3月21日に開通し、30年後の2022年3月21日に無料開放されました。
本町山中有料道路は横須賀汐入町から山中町に至る長さ2.6kmの自動車専用道路です。主に東京・横浜エリアから横須賀方面へのアクセスに使用されます。無料化前の通行料金は、普通車210円、大型車310円または720円でした。
2本目が「城ヶ島大橋」です。2020年4月に無料道路として開放されました。
城ヶ島大橋は三浦半島と城ヶ島を結ぶ道路です。島へ渡る際の唯一の橋であり、自転車や徒歩でも通行できます。無料化前の通行料金は往復で50円から530円でした。
千葉県にも無料開放された有料道路が2本あります。
「千葉外房有料道路」は、千葉市緑区と茂原市を結ぶ長さ14.3kmの道路です。
通行料は軽自動車210円、普通車320円、大型車470円または1050円でしたが、2023年2月に無料化されました。
「下総利根大橋有料道路」も2020年1月11日から無料開放されています。
この道路は茨城県坂東市と千葉県野田市を結ぶ道路で、無料化により地域住民の生活園拡大や両県の交流増加などに貢献しています。
■あの観光名所にも行きやすくなる?
栃木県内では2020年以降に2か所の有料道路が無料化しています。
1本目は「日塩有料道路」です。1972年開通のもみじラインと2002年開通の龍王峡ラインの2区間がありましたが、両区間とも2020年12月11日に無料化されました。
無料化前の普通車の通行料金は、もみじラインが620円、龍王峡ラインが150円でした。
栃木県日光市と那須塩原市を結ぶ道路であり、温泉・観光スポットを巡る人に多く利用されています。
2本目は、2022年10月に無料道路として開放された「鬼怒川有料道路」です。この道路は1992年に開通し、栃木県日光市鬼怒川温泉滝から同市小佐越までを結ぶ長さ1.7kmの道路です。
「シルクウェイ」という愛称で親しまれています。無料化前の通行料金は普通車260円、大型車420円または950円でした。
埼玉県の「狭山環状有料道路」も2021年7月28日に無料化しています。
入間川に架かる狭山大橋の区間が1987年に開通し、国道16号と西武新宿線をくぐる立体交差区間が2005年に開通しました。
両区間が無料化したことで、狭山市周辺のさらなる利便性の向上に貢献しています。
※ ※ ※
有料道路が無料化し、今まで有料だからという理由で利用を控えていた人も使用しやすくなったかもしれません。また、周辺道路も含めて交通の流れがスムーズになり、周辺住民の生活の利便性が上がることが期待されます。