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えっ… 実は違う警察官? 交通機動隊と高速隊の違いってナニ? よく見ると異なる部分とは

くるまのニュース 2023年7月17日 19時10分

交通取り締まりを行う部署として交通機動隊と高速道路交通警察隊が存在しますが、この2つの部隊にはどのような違いがあるのでしょうか。

■交通機動隊と高速隊の違いとは

 警察には交通取り締まりを行う部署がいくつか存在しますが、その中でも混同されやすいのが交通機動隊と高速道路交通警察隊です。
 
 では、この2つの部隊にはどのような違いがあるのでしょうか。

 クルマを運転していると、パトカーや白バイなどによる交通取り締まりを見かけるときもあるでしょう。

 交通取り締まりは交番・駐在所や自動車警ら隊などの地域部門のほか、交通機動隊、高速道路交通警察隊といった交通部門に所属する警察官が行っています。

 その中でも特に、交通機動隊と高速道路交通警察隊は同じ制服を着用しているためか同じ部隊だと間違えられることがあります。

 では、これらの部隊はそれぞれどのような業務を担当しているのでしょうか。また、どのような違いがあるのでしょうか。

 交通機動隊は、白バイやパトカーを使っての交通取り締まりや駅伝・マラソン大会の先導、皇族や国賓の警衛警護などが主な業務です。

 日頃から白バイで活動しバイクの運転技術に長けているため、災害発生時にオフロードバイクを使って被災地での情報収集活動や交通整理などを実施する場合もあります。

街中やパレードの先導では交通機動隊が活躍する

 その一方、高速道路交通警察隊は通称「高速隊」と呼ばれており、その名称のとおり高速道路での交通取り締まりや事故の対応などをメインで行っています。

 高速道路の出入口付近では時々警察官が立っていますが、これは高速隊の隊員がシートベルトや携帯電話の違反などを確認して警告や取り締まりをしているのです。

 また高速道路でたまに見かける覆面パトカーには高速隊の隊員が乗っています。

 さらに高速道路で事故やクルマの故障が発生した場合にはドライバーからの事情聴取や、二次被害が発生しないように交通規制を実施。

 高速道路はクルマのスピードが速く、交通規制にも危険が伴うため、高速隊の隊員は必ず誘導の仕方や警笛の吹き方などの訓練を受けてから勤務にあたっています。

 服装に関しては、交通機動隊と高速隊のどちらも青色のライダースジャケットと、側面にラインが入った青色のズボン、白色ベルトに黒色のブーツという同じ制服を着用しています。しかし、両者をよく見てみると細かい点でいくつか違いがあります。

■似ている服装だが…具体的にはどこが違う?

 まず異なる点として、交通機動隊の隊員のみがバイクライダー用のエアバッグとグローブを着用していることが挙げられます。

 交通機動隊は白バイで活動するため、万が一転倒した際にケガを防止・軽減させるこのような装備が必要といえるでしょう。

 また白バイのエアバッグは夜光反射材の役割も兼ねています。

交通取締りを行うが異なる交通機動隊と高速隊

 次に、着用しているヘルメットにも違いがあります。高速隊が着用しているヘルメットは白色に警察の紋章が付いた一般的な形のヘルメットですが、交通機動隊のヘルメットはジェットヘルメットと呼ばれる、顔の側面などをカバーできるタイプのものです。

 加えて、交通機動隊のヘルメットには交通違反車両や周囲のクルマ・歩行者に注意を呼び掛ける際に使用するマイクのほか、映像を記録するドライブレコーダーが設置されています。

 こちらも白バイで取り締まりをおこなう交通機動隊ならではと言えるでしょう。

 そのほか、近づいて見ないと分からないものの、制服の左腕に付いているワッペンのデザインも異なります。

 新潟県警のケースでは、交通機動隊のワッペンは警察の紋章のほか、鳥の羽のイラストに「NIIGATA」と記載されているのに対し、高速隊のワッペンには「EXPRESS WAY NIIGATA」と記載されています。

※ ※ ※

 交通機動隊と高速隊は混同されやすいですが、活動する場所や業務内容、装備品などに違いがあります。

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