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梅雨明けで車が汚い… 便利な「洗車機」の活用法は? コーティング施工後は大丈夫? コースの選び方と注意点は

くるまのニュース 2023年7月27日 9時10分

梅雨時期の間にクルマが汚れたという人も多いでしょうが、そんなときは「自動洗車機」が便利です。一方で、さまざまなコースがありますがそれぞれどのような特徴があり、どう選べばいいのでしょうか。

■「自動洗車機」どのコースを選ぶ?

 洗車に不適な梅雨時期が明けたことで、久しぶりに汚れたクルマを洗いたいという人も多いはず。そんな時、ガソリンスタンドなどに設置されている「自動洗車機」は手軽で便利なものです。
 
 いっぽう近年では、洗車機のメニューにさまざまなコースが設定されていますが、どれを選ぶのが良いのでしょうか。

 自動洗車機(セルフ洗車機とも)は門型の機械にクルマを停車させ、料金を入れてメニューを選択すれば水洗いからシャンプー洗浄、簡易的な乾燥まで自動で行ってくれる設備です。

 手洗い洗車と違い自分でやらずに済むので、労力をかける必要がないことに加え、シャンプーやスポンジなどの洗車用品を持つ必要もなく、また服や靴が汚れる心配もありません。夏場では汗もかかずに済みます。

 コイン洗車場だけでなくガソリンスタンドにも設置されていることから、給油のついでにクルマをきれいにして出かけようという人も多いかもしれません。

 そんな自動洗車機ですが、料金を投入する際に複数の「洗車コース」が設けられています。

 コースは「水洗い洗車」「シャンプー洗車」「ワックス洗車」「撥水コーティング洗車」など多岐に及んでいることから、どれを選べば良いか迷う人もいるでしょう。

 これについてカーコーティングも行っているガソリンスタンドのスタッフは以下のように話します。

「基本的にはシャンプー洗車を選べば問題ありません。シャンプーとブラシでクルマをきれいに洗ってくれます。

 車体にツヤを出したいのならワックス洗車、洗車と同時にコーティングを施したいのなら撥水コーティング洗車を選べば良いでしょう」

 では、すでにコーティングを施しているクルマを洗車する場合、どうすれば良いのでしょうか。特に最近ではクルマの購入時にオプションでコーティングを施す人が多いですから、コーティングに影響が出ないか気になるかもしれません。

 これについて前出のガソリンスタッフは、「コーティングを重ね塗りする形になり、ボディを保護する効果が高まります。ワックスは車体に光沢を出すことができるものの、コーティングに影響が出る可能性があるので注意してください」とアドバイスがありました。

 一般的にワックスは名称の通り油分を含んでいるため、コーティングのなかでも油分と親和性の高いものでは成分が変質したり、せっかく施工したコーティングの効果を低下させてしまうものもあります。洗車機を頻繁にかけるという人は一度コーティングの施工業者に確認したほうが良さそうです。

 さらに、コーティングを施工したての状態では、洗車機の使用がNGなケースもあると言います。

「コーティングを施したクルマは、コーティングが完全に硬化するまで2週間ほど洗車しないようにしてください。

 完全に硬化した状態であれば、洗車機で洗うことができます。コーティングを施したクルマは、基本的にはシャンプー洗車で汚れを落とすだけで問題ありません」(ガソリンスタンドスタッフ)

 車体に塗布するコーティングにもさまざまな種類がありますが、特にガラス系コーティングはガラスに似た成分が硬化してボディになじむまで少し時間がかかります。硬化前に洗車機に入れてしまうと成分を除去してしまうことになります。

 しっかりと硬化して表面がなじみ、コーティングが効いている状態であれば、むしろ汚れが落ちやすいというコーティング本来の効果と相まって、容易にボディをきれいにすることができるのです。

■洗車機の「オプション」どれを選べばいい?

 洗車コースだけでも多くの種類がありますが、さらに「オプション」も選択できます。例えば、「泡洗浄」や「高圧洗浄」「ホイール洗い」「下部洗浄」などです。

近年はブラシを用いずボディに優しい洗車機も登場(画像はイメージ)

 泡洗浄は、名前のとおりモコモコの泡で車体を包み、効果的に汚れを浮かして洗うというもの。シャンプーで車体を濡らしてブラシでこすり洗いするよりも、ボディが傷つきにくく、こびりついた汚れも除去することができます。

 高圧洗浄は通常よりも強いジェット噴射で汚れを取り除きます。たとえば虫が付着したり、泥汚れがひどいときなどは、こうしたオプションを追加すると効果的です。

 なお、高圧洗浄ではエンブレムやステッカーなどボディのパーツを吹き飛ばしてしまうこともあり、また塗装が劣化しているクルマでは表面の塗装を傷めることがあるので注意が必要です。

 ホイールの汚れが気になるときはホイール洗い、車体の下部(下回り)の汚れが気になるときは下部洗浄をすると良いでしょう。

 ホイール洗浄はホイールをブラシで洗ってくれますが、メッシュタイプのホイールではスポークの目の細かい部分は十分に洗えないこともあるので、予洗いとして利用することが良さそうです。

 下部洗浄は、下回りのサビなど劣化を抑えるのに効果的です。季節ごとなど定期的に行うほか、泥だらけの場所を走ったり、海の近くを走ったりした際(塩分が付着してサビが進むため)は実施すると後のトラブルを防ぐことにつながります。

※ ※ ※

 梅雨が明けても局所的にゲリラ豪雨に見舞われることもあり、クルマが汚れやすいこの時期に手軽に愛車をきれいにできる自動洗車機。

 基本はシャンプー洗車を利用し、クルマの状態や目的に応じて他のコースを使い分けるといいでしょう。また、より効果的に洗車したい人は、オプションもうまく活用してみてください。

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