国土交通省関東運輸局が、ビッグモーター宇都宮南店に対し、指定自動車整備事業の指定取消しなどの行政処分を下しました。
■27日付で行政処分
国土交通省関東運輸局は2023年6月27日、ビッグモーター宇都宮南店(栃木県宇都宮市)に対し、民間車検場(指定自動車整備事業)の指定取消しなどの行政処分を行ったと発表しました。
同店に対し27日付で行われた行政処分は、指定自動車整備事業の指定の取消しと、自動車検査員2人の解任命令です。
関東運輸局によると同店は、検査の一部をわざと行わないまま保安基準適合証を交付していたこと(道路運送車両法第94条の5第1項違反)、指定整備記録簿に虚偽の内容を記載していたこと(同第94条の6第1項違反)が確認されたといいます。
具体的には、58台の車両で完成検査の一部(速度計誤差の検査)が実施されていなかったということです。
ビッグモーターは、2023年6月時点で全国に260以上の店舗を有する国内最大規模の中古車販売店です。
現在は島根を除く全国46都道府県に出店していますが、その一方で車検や整備、買取や中古車販売、保険など広い分野での不正行為が報道されており、最近では2023年2月に道路運送車両法第94条違反として唐津店(佐賀県)が保安基準適合証等の交付停止、3月には熊本浜線店が民間車検場の指定取消し処分を相次いで受けています。