日本の物流を支えるトラックですが、とくに大型トラックではキャビン上部に「謎の小部屋」が見られます。これはどのような場所なのでしょうか。
■日本の物流を支えるトラックドライバーが休憩する場所として存在する空間
トラックのルーフを見ると三角の構造物が付いていることがあります。
さらに大型トラックの場合ではそこに窓が付いていることがありますが、これはどのようなものなのでしょうか。
トラックには軽トラックのようなものから後方に大きな箱を搭載する大型トラックまで様々な種類が存在します。
また自分が持っている運転免許証の区分によって運転出来るものが異なります。
そんなトラックですが、キャビンのルーフに三角の流線形をした構造物が備わっていることがあります。
この構造物は「エアデフレクター(導風板/風防)などと呼ばれています。
流線形となっているため、走行中の空気抵抗を減らすことができるアイテムです。
メリットとしては、空気抵抗が減ることで燃費が良くなる他、風切り音の低減、走行時の安定性が向上するなどが挙げられます。
なお大まかな種類としては固定式/可変式/ボードタイプの3つの種類があります。
また大型トラック向けにはエアデフレクター内部が小部屋となっているものも存在。
いすゞ「ギガ」ではオプションとして「マキシルーフ」というものを設定しています。
これはキャビン上部に仮眠や休憩が出来るベッドスペースが備わっているものです。
このマキシルーフ横幅1985mm×奥行き1025mm×高さ865mmとなり、内部には小窓が付いているほか、コンセント、蛍光灯なども備わっています。
SNS上では「この部分で寝られるを知らなかった」や「秘密基地みたい」という声が多く見られます。
また元トラックドライバーのA氏は次のように話しています。
「自分はキャビン後部とキャビン上部の両方を利用したことがあります。
どちらが良いかは好みが分かれますが、閉鎖的な空間でも大丈夫、落ち着くのであればキャビン上部でも寝られます。
またキャビン後部の場合は運転席や助手席に置いた荷物に手が届くので使い勝手としてはキャビン後部が良いかもしれません」
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長距離を走るトラックドライバーは、キャビンに備わるベッドスペースで休憩して日本の物流を支えてくれているようです。