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ホンダ車に付いている「謎の緑ボタン」何の意味? オンにしないでも良いの? 実は燃費向上ボタンだった!

くるまのニュース 2023年7月23日 14時10分

最近のクルマでは年々燃費性能が向上していますが、最終的にはドライバー自身の運転方法で燃費は大きく変わります。そうした中でエコ運転が可能になるホンダ車の「緑ボタン」はどのような役割を持っているのでしょうか。

■ECONスイッチとはなに?燃費を向上させる機能

ホンダ車を運転していてハンドル周辺に付いている「謎の緑ボタン」が気になったという人がいるかもしれません。
 
 その緑ボタンには、ECONと書かれていますがどのような役割のボタンなのでしょうか。

 ホンダの「謎の緑ボタン」はECONボタン(ECONモード)と呼ばれるものです。

 以前のホンダ車ではあれば、ハンドル周辺に緑色のボタンが配置されていましたが、最近のモデルでは「ドライブモード」の切り替えでECONモードが選べるものも存在。

 そんなECONモードですが、ホンダによれば「使い続けるうちに自然と燃費のいい運転が身につくようになる支援機能『エコアシスト』のひとつ」だと言います。

 ECONモードの機能としては、「燃費が良くなるアクセル制御」と「エアコンを省エネ重視で運転」が挙げられます。

 アクセル制御では、ECONモードをオンにすることで無意識にアクセルペダルを余分に踏み込んでしまった場合でも、自動的に燃料の噴射量を抑え、エンジンの効率が良い領域で働かせるように制御します。

 また、無意識にアクセルのオンオフを繰り返しているような状況では、実質的にアクセルの開度が一定になるように制御し、無駄な燃料の消費を抑える働きも。

 エアコンについて、夏場は冷媒を循環させるコンプレッサーの働きを弱くすることで、エネルギーの余分な消費を抑えることで可能です。

 なお吹き出し口からの風は弱くなりますが、快適性には影響を与えません。

 一方の冬場は、風を弱くすることで室内を暖めるのに必要な熱源であるエンジンの始動頻度を抑え、エネルギー消費を抑える働きをします。

 またECONモードをオンにした状態でエアコンの「AUTO」もオンにすると設定した温度に自動的に調節し、除湿を行います。

 また、エネルギー消費を抑えるために、外気温と内気温の差を監視しながら内気循環と外気導入を自動的に切り換えるようです。

 さらにECONモードでは、アクセル制御により多少ラフなアクセル操作でもEV走行を維持しやすくなるメリットもあるといいます。

 そんなホンダ車に備わるECONモードですが、実際にオンにするとメーター内に緑のマークが表示されます。

 オンの状態でアクセルを踏み込むとオフよりも進みづらい印象となり、アクセルが制限されていることが体感出来ます。

 エアコンに関しても風量が弱くなることが感じられ、ECONモードのオン/オフによる違いが確認出来ます。 

 またECONモードに関するホンダユーザーの口コミでは実燃費で「1kmから2km」ほど燃費に差がある声が見受けられました。

最近のホンダ車ではドライブモードで「ECONモード」が選べるものも

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 その他、ホンダ車によっては前述エコアシストとして「コーチング機能」「ティーチング機能」というものも備わっています。

 コーチング機能はアクセルの踏み込み具合に応じて、メーターに表示される色がグリーンからブルーグリーン、ブルーへと変化していくことで、エコな運転が意識出来るというもので、グリーンの状態がエコ運転となります。

 最近のクルマでは年々燃費性能が向上していますが、最終的にはドライバー自体の運転方法で燃費は大きく変わります。

 そのためエコな運転を意識付けるという点ではホンダ車に搭載される緑ボタンは重要な役割を持っていると言えます。

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