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プレミアム化したトヨタ新型「アルファード」従来型オーナーはどう思う? ネックは価格!? 乗り換えしたい?

くるまのニュース 2023年7月25日 14時50分

トヨタ「アルファード」が8年ぶりにフルモデルチェンジしました。新型アルファードの登場をもっとも気にしているであろう従来モデルのアルファードオーナーに、新型についての率直な意見を聞いてみました。

■3代目アルファードオーナーに聞いた「新型」の印象は?

 トヨタは2023年6月21日、高級ミニバン「アルファード」をフルモデルチェンジして発売しました。
 
 先代の3代目がデビューしたのが2015年ですから、実に8年ぶりに4代目へと進化を果たしたことになります。

 全体のイメージは先代を引き継ぎ、正常進化とも呼べるモデルチェンジとなっていますが、さらなる高級感の演出やグレード展開を絞ったことにより、540万円からという高額モデルとなりました。

 そんな新型アルファードですが、登場のニュースをもっとも気にしているであろう従来モデルのアルファードオーナーに、率直な意見を聞いてみました。

 埼玉県在住のOさんは初代アルファードも所有していたことがある、3代目(先代)のオーナーです。アルファードにはかなり思い入れがあるそうですが、新型アルファードの第一印象はどうでしょうか。

「まだ写真でしか見ていないのですが、やっぱり新型アルファードはカッコいいです。私が乗っている3代目以上の迫力あるフロントマスクも人気が出そうです。

 個人的には、斜め後ろから見たサイドパネルの造形にちょっと感動しました。ミニバンなのでもっとシンプルになるかと思ったら、独特のうねりが加わっていて、躍動感もあって、欲しくなる人も多いのではないでしょうか」

 ただしOさんも予想していたとはいえ、車両価格が高くなったことから乗り換えられるかは微妙なところなのだそうです。

「たぶん新型も人気は出るでしょうし、リセールバリューも良さそうです。ただ、540万円からという価格帯なら高級輸入車も視野に入るので、ミニバンでここまで高級さを求める必要性があまりないような気がします。

 新型アルファードに手が届かない人は、ミドルサイズミニバンの『ノア/ヴォクシー』をどうぞということなのでしょう」(3代目アルファードオーナー Oさん)

 Oさんは、自分が高齢になりつつあるなか、もし新型アルファードを購入したらあと何年乗れるのか、いっそダウンサイジングしたほうが良いのではないかと悩んでいると話してくれました。

「新型アルファードは、一般ユーザーというより社用車としての需要が高まりそうです。自分でステアリングを握るというより、大きい会社の重役クラスのハイヤーやクライアントの送迎などに使われるほうが似合うクルマになったのかもしれませんね」(3代目アルファードオーナー Oさん)

■新型アルファードの特徴は?

 4代目となった新型アルファードはどのようなモデルなのでしょうか。

 まず目を引くのが外観デザインです。先代の象徴でもあった大きな縦型グリルは継承しつつも、上部が少し前に出た逆スラント(傾斜)のフロントグリルと、鋭さを増した3連LEDヘッドライトの組み合わせにより豪華さを演出しており、全体にボリューム感が増した印象を受けます。

トヨタ新型「アルファード」の2列目シート

 新型アルファードのボディサイズは全長4995mm×全幅1850mm×全高1935mmと、先代より全長が45mm延長されたものの全幅は変わらず、全高は15mm低くなりました。ホイールベースは従来と同じ3000mmです。

 このボディサイズは、一般的な機械式駐車場のサイズ制限(全長5m未満、全幅1.85m未満)をギリギリとはいえクリアしており、日常での使い勝手はあまり変わらないものと思われます。

 内装デザインもさらに高級感が増しており、シフトレバーのデザインをとっても先代より洗練されたほか、インパネ中央には14インチという大画面の「ディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)Plus」が配されており、プレミアム感と先進性を両立させました。

 そんな高級ミニバンですから、新型アルファードはパワートレインにも洗練さが求められます。2.5リッターエンジン+モーターのハイブリッドと2.5リッターガソリンエンジンの2種類があり、2WDと4WD(ハイブリッドはE-Four)を設定。

 とくにハイブリッドモデルは大幅に出力が強化され、システム全体で53馬力アップした250馬力(184kW)へとパワーアップしおり、2.5t以上もある巨体をスムーズに走らせるのに十分なパワーと発揮します。

 装備も充実した新型アルファードですが、もっともお求めやすい「Z(ガソリン車・2WD)」でも540万円(消費税込、以下同様)から、最上級グレードの「Executive Lounge」(ハイブリッド車・E-Four)は872万円と、トップグレードにおいては従来モデルより約100万円ものアップ。

 確かに物価も高騰しているほか、安全装備なども進化したとはいえ、諸費用を入れれば900万円超えとなります。

 レクサスブランドならまだしも、庶民派と思われたトヨタブランドで1000万円近いプライスは、リセールバリューが期待できるとはいえ誰もが乗れるクルマではなくなってしまったのかもしれません。

 カッコ良さは文句なしの新型アルファードですが、従来モデルを中古で買ったオーナーも多く、かなり高くなった価格になかなか手が出せないと乗り換えを躊躇しているという声も聞こえてきます。

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