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「首都高コワすぎ…」 慣れていても「ヒヤリ」ポイント多数あり! 気をつけたい「要注意ポイント」とは

くるまのニュース 2023年8月11日 12時10分

首都高速道路、通称「首都高(しゅとこう)」は、地元のドライバーでも緊張するというジャンクションが複数存在します。今回はそんな「要注意」ポイントを紹介します。

■首都高は東京のベテランドライバーでも「緊張」する!?

 東京やその近郊に住むベテランドライバーであっても、いまだに緊張するという人が多いという首都高速道路、通称「首都高(しゅとこう)」。
 
 夏のドライブで使うことも多い首都高を走行する際、気を付けたいポイントをいくつかご紹介しましょう。

 この夏休みに、家族や友人と都内近郊へクルマで出かけようと考えている人も多いでしょう。

 しかし首都高独特のカーブや分流・合流の多さと、その先で不意に渋滞し前が詰まるヒヤヒヤ感は、できることなら避けたいところです。

 これらの要注意ポイントを事前に知っておくだけで、首都高を走る際の心の準備ができるというものです。

 自身が通過しそうなポイントだけでも、あらかじめ知っておくとよいでしょう。

 首都高を運営する首都高速道路株式会社が注意を呼び掛けている「要注意ポイント」をいくつか紹介しましょう。

●首都高4号新宿線「西新宿JCT」

 まず紹介したいのは、首都高4号新宿線下り、西新宿ジャンクション(JCT)付近の、坂道を下りながら左に曲がるコーナーのポイントです。

 下り坂のためスピードがのりやすく、コーナーのR(カーブの半径)もきついので、目の前に側壁が迫ってくる感覚に陥って急ブレーキをかけるドライバーも多く、十分に車間距離をとっていないと追突事故になりかねません。

 同区間の上り線も同様の急カーブであるばかりか、曲がった先に左から「新宿」入口の合流もあり、さらにその先もカーブ区間が続くので注意が必要です。

 早めの減速に加え、いつもにも増して十分な車間距離を心がけるようにしてください。

●首都高6号向島線「箱崎JCT」周辺

 分岐で気を付けたいのが、首都高6号向島線下り、江戸橋JCTから箱崎JCT間です。

 銀座方面からのC1(都心環状線)内回りと、竹橋方面からのC1外回りが合流する江戸橋JCTでいったん4車線となったあと、大きく左へ曲がりながら、中央の2車線と左右それぞれの1車線へ3つに分岐する箱崎JCTにつながります。

 なかでも、6号向島線へ向かう中央2車線を進もうとするクルマの車線移動が激しく行われることから、終日にわたって渋滞するポイントとなっています。

 渋滞が激しいときには、わずかな隙間を狙って合流してくるクルマも多いため、車両接触事故や急ブレーキによる追突事故が多いポイントです。

 自身が向かう方向に合わせ、事前に進む車線へ移動し準備しておくようにしたいところです。

 なお中央の2車線を進むと、箱崎JCTからしばらく進んだ先に、今度は7号小松川線への右分岐が現れます。

 また箱崎JCTで左右に分かれる各車線はどこに行くかというと、この先で1本に合流して9号深川線へ進みます。その先は首都高湾岸線との分岐となる辰巳JCTを経て、羽田空港・横浜方面や、成田空港に向かう東関東自動車道方面へ向かいます。

 手前の案内看板には、各車線ごとにこの先の各路線名や主な行き先の表示なども記されているので、よく確認しながら進む車線を選びましょう。

●高速中央環状線内回り 西池袋入口周辺

 合流で気を付けたいのが、高速中央環状線(C2)内回りの西池袋入口から本線へ入っていくポイントです。

 西池袋入口のETCゲートを通過したあとに下り坂があり、速度が上がった状況でC2へと右から合流するのですが、合流車線がかなり短いため、本線上を走っているクルマを確認できるのはわずか数秒。

 その間で、どの位置で合流させてもらうかを判断し、適切に速度をコントロールする必要があります。

 目測を誤って車両接触事故を起こしたり、合流に気を取られて渋滞末尾で追突してしまうなど、危険なポイントとされています。

■東名道に接続する3号渋谷線は下り・上りともに「要注意」!

 また、日本の大動脈ともいえる東名高速道路と首都高速をつなぐ3号渋谷線は、下り上りともに、要注意ポイントが多く存在します。

首都高3号線都心方面の用賀料金所を過ぎたとたん、左側からの合流が複数の経路で集中するので注意が必要です[画像はイメージです]

 上りの用賀料金所付近は、料金所を通過した直後、本線を走ってきたクルマと、用賀料金所の手間から一般道より合流してきたクルマ、そして料金所先にある休憩所「用賀パーキングエリア」から出てきたクルマが、本線2車線へと一斉に合流します。

 本線の右車線側は、東名高速本線の東京料金所を出て追い越し車線を走るクルマがそのまま直進していることが多く、左車線側が、2重3重の激しい合流にみまわれます。

 また用賀パーキングエリアには高速路線バスの降車場もあり、大型バスも合流してきます。

 狭く短い区間で周囲のドライバーと空気を読み合いながら、タイミングよくジッパー合流できないと、あたふたしてしまうポイントです。

 また3号渋谷線下り大橋JCT付近は、地下の山手トンネルを走る高速中央環状線から、大橋JCTを駆け上がってくる大量のクルマが合流するポイントで、渋滞頻発の筆頭エリアといえます。

 合流車線は比較的長めにとられていますが、車線規制ポールを過ぎた直後のポイントで、われ先にと合流を仕掛けるクルマが多く、車両接触事故や追突事故が発生しやすいポイントとなっています。

 本線側を走行している場合は、事前に右側車線へ移動しておいたほうが安心です。

※ ※ ※

 首都高速によると、毎年の事故年数は7000件以上、1日平均でおよそ20件以上です。

 同社が把握した事故件数の集計によると、そのうち3000件、約40%が追突事故とのこと。

 料金所付近、なかでも料金所を通過したあと、走行車線が絞られるタイミングで追突する事例が多いといいます。

 首都高走行の際は、周囲のクルマの動きに注意しながら、十分な車間距離を確保しつつ、譲り合いの精神をもち、余裕のある運転を心掛けたいところです。

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