国道2号姫路バイパスの姫路SAで、長時間駐車の対策を実施へ。一般道からSAに入る道が遮断されます。
■24時間調査で長時間駐車は61台
国土交通省近畿地方整備局姫路河川国道事務所は2023年8月8日、国道2号姫路バイパスの姫路SA(兵庫県姫路市)で問題化している“迷惑駐車”への対策として、9月13日22時より一般道からSAに進入できなくすると発表しました。
姫路SAは、通行無料の自動車専用道路である姫路バイパスの休憩施設です。
上下線で駐車場やトイレ、コンビニなどの施設を共有しており、さらに姫路西ICを併設しているため一般道からも出入りできます。
しかしこのような構造と使い勝手の良さが裏目に出て、姫路SAでは長年にわたり“迷惑駐車”が問題化しています。
この迷惑駐車は、複数のクルマが姫路SAで待ち合わせて、1台のクルマに相乗りして仕事やレジャーに向かうというものです。
このため駐車場は放置されたクルマで埋まる事態となり、本来の休憩目的で立ち寄っても混雑していて駐車できない状況が常態化しているといいます。
姫路河川国道事務所が2022年12月5日(月)の朝5時から翌朝5時まで24時間調査したところ、昼の11時から正午にかけて105台分の乗用車マスが満杯に。
さらに4時間以上駐車していた61台のうち一般道からの利用は20台で、さらにその20台のうち相乗り関連は14台(7割)でした。
また、相乗りグループの乗り捨て車両40台の平均駐車時間は10時間19分で、そのうち業務・仕事目的は38台(9割以上)だったといいます。
同事務所は2005年頃から「休憩車以外駐車禁止」などの看板を設置したり声掛けをしたりするなど啓発に努めてきましたが、改善は見られなかったといいます。
また、2025年度には新たに県道417号広畑青山線が接続してSA利用者の増加も予想されるため、今回、一歩進んだ対策に乗り出すことになりました。
9月13日22時に「一般道→SA」の経路が遮断されます。一方で、「姫路バイパス→SA」や「SA→姫路バイパス・一般道」の経路は維持されます。
また、SAを利用しない形の、「姫路バイパス→一般道」「一般道→姫路バイパス」といった姫路西ICの利用方法も変わりません。
同事務所はこの対策により、姫路パイバスの休憩施設としての機能が向上し、相乗り行為を減らす効果も期待できるとしています。