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「あっ…やっちゃった!」 クルマを擦ったらすぐ修理してる? 小さなキズが及ぼす「大きなダメージ」とは! 売却時に影響も

くるまのニュース 2023年8月10日 20時10分

クルマを運転していると、壁などにうっかり車体をこすってしまうことがあります。しかし塗装が完全に剥がれて金属面が見える状態になったクルマは、修理を後回しにしてしばらくそのまま使用しても問題は無いのでしょうか。

■小さなキズでも要注意!? 考えられる大きな影響とは

 クルマを運転していると、ガードレールや壁などにうっかり車体をこすってしまうこともあるでしょう。

 塗装表面の“クリア層”にキズが付く程度で済むこともあれば、塗装が完全に剥がれるほど深いキズになってしまうことも。

 しかし「塗装が剥がれて地の“金属面”が見えるような状態」になった場合、修理を後回しにしてしばらくそのまま放置しても問題は無いのでしょうか。

 ボディの金属面が見えるような状態になっても、キズ自体がそこまで目立たない大きさであれば「ひとまずそのまま」にする人もいるかもしれません。

 では、そのような状態のキズを放置しておくとどうなってしまうのでしょうか。中古車ディーラーの整備士に話を聞いたところ、以下の回答がありました。

「塗装が剥がれるほどのキズが付いたままクルマを放置してしまいますと、雨などで金属面が濡れた後にすぐサビてしまう可能性があります。

 実は、クルマの金属パーツは『塗装に覆われる』ことによって守られており、それが剥がれて無くなっている状態は危険で無防備な姿だと言えるのです。

 そのため、海が近かったり雨が多いなどの環境にも左右されますが、一般的にはキズできてから1週間ほどでサビが出てくることも考えられます」(中古車ディーラーの整備士)

 また、最初は小さいサビに見えるため「大したことない」と捉えてそのまま放置すると、サビはどんどん広がっていき、やがて塗装面にキズの無い部分までサビてしまうといいます。

 さらに、サビの範囲が広がったことでパーツ全体の強度も低下し、クルマ自体の安全性にも影響を及ぼす可能性もあるのです。

 そうなると、大掛かりな修理や多くの部品の交換が必要になります。もちろん、サビが広範囲にわたっているクルマとなると、売却時の査定額にも影響が出るでしょう。

 このように、小さなキズだからと放置してしまうと、最終的に多くの手間にくわえてお金もかかってしまうことが考えられるため、小さく見えても金属まで達している深いキズは放置しないようにしましょう。

■クルマのキズはDIYでも直せる? 修理の相場とは

 では、もしもクルマをこすってキズが付いた場合、どのように対処すれば良いのでしょうか。

クルマが錆びると大変です

 先述の中古車ディーラーの整備士に再び話を聞きました。

「まず挙げられる方法が、ディーラーや修理工場などプロにキズを見てもらい、適切に修理してもらうことです。

 そのほかの手段としては、多少手間はかかりますが『タッチペン』などを使用して自分で修理することも可能でしょう」(中古車ディーラーの整備士)

 プロに修理を依頼する場合、キズの程度や範囲によって費用が大きく変わるため、1万円ほどで済むこともあれば、3万円から5万円というケースも珍しくありません。

 さらにパーツそのものを交換するとなれば、10万円近い修理費を覚悟する必要もあるでしょう。

 一方で、自分で修理するのでしたらカー用品店で購入できるタッチペンやコンパウンドなどの道具さえ揃えば対応が可能。数千円程度にコストを抑えることができます。

 ただし、クルマのキズは慣れないうちはキレイに修復することが難しく、またキズの程度によってはDIYでは対処しきれないこともありますので注意が必要です。

 とはいえ、金属の地が見えるほどのキズは極力後回しや放置しないで早めに対処することが鉄則。

 もしクルマをこすってしまったら、念のためにもディーラーや修理工場でキズの深さを確認してもらい、キズが深いようであれば、いずれかの手段で早めに修理することを検討してください。

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