クルマのタイヤを購入する際、実店舗で買うよりもインターネットで探した方が価格が安い場合があります。では、ネット通販でタイヤを購入する際は、どのような点に注意する必要があるのでしょうか。
■ネットで「タイヤ」を購入するとお得?
クルマのタイヤは、溝が浅くなったり劣化すると交換する必要がありますが、新しいタイヤを購入する際、実店舗で買うよりもインターネットで探した方が価格がお得な場合もあります。
それはメーカーやサイズにも左右されますが、とくにセール期間だと実店舗よりかなり安い値段で購入できるケースがあるようです。
しかし、ネットで購入する際は、当然店舗のスタッフに相談しながら選ぶことは出来ませんし、実店舗が無いネットの場合、クルマへのタイヤの取り付けもどうすれば良いのか心配になってしまいます。
ネット通販でタイヤを購入する際は、どのような点に注意するべきなのでしょうか。自動車ディーラーの整備士に聞いたところ、以下の回答がありました。
「ネットでタイヤを購入するのであれば、まずタイヤのサイズを間違わないようにすることが重要です。
タイヤはそれぞれ大きさや幅など様々なサイズが指定されており、クルマに装着しているホイールに合わないサイズのタイヤを購入してしまうと取り付けることができません。
そのため、まずは『自分のクルマに適合するタイヤサイズ』を把握することからスタートしてください」(自動車ディーラーの整備士)
自車のタイヤサイズを知る方法ですが、現在使用しているタイヤをチェックすることが最も簡単です。
タイヤの側面を見ると、「165/70R14 81S」など、数字とアルファベットを組み合わせた文字列が基本的に刻印されており、これを見ればそのタイヤの種別やサイズ、偏平率などが分かるのです。
タイヤに刻印されている文字列は、上記の例を分解すると「(1) 165」「(2) 70」「(3) R」「(4) 14」「(5) 81」「(6) S」と、6つの要素で構成されています。
まず(1)はタイヤの幅。165であれば165mmです。
(2)は偏平率(タイヤの断面幅に対する高さの比率)で、この数字が大きいほどタイヤが分厚いことを意味します。
(3)はタイヤの構造を意味するアルファベット。ただし現在ほとんどのタイヤはラジアルタイヤを意味する「R」と記されているでしょう。
(4)はホイールサイズ、14なら14インチのホイールに対応しています。
(5)はロードインデックスで、「1本のタイヤで支えられる最大負荷能力」を意味します。
(6)は「速度記号」。これはそのタイヤが「規定の条件で走行できる最高速度」を意味しています。
このように、タイヤの側面には様々な情報を示す記載がありますが、タイヤを購入する際は基本的に、今履いているタイヤと同じ表示ものを選べば間違うことはないでしょう。
■手数料や取り付けサービスなども確認しよう!
ネットでタイヤを購入する場合は、タイヤ本体の価格だけに目を取られず、送料もチェックする必要があります。
それは、無料で配送してくれるところもあれば、1本当たり1000円前後(4本だと4000円以上)の配送料が必要という業者もあるからです。
ちゃんと送料を含めても本当にお得なのか、ネットで購入するなら判断材料にした方が良いでしょう。
他には「取り付けサービスの有無」もネットでタイヤを購入する際に注意すべきポイント。
ネット販売業者によっては実店舗と提携していることもあり、取り付けサービスもセットになっていたり、あるいは有料で依頼することが可能という場合もあります。
そのように指定の店舗が決まってるのであれば、そこにタイヤを輸送してもらったり自分で運んで取り付けをお願いすればOKでしょう。
しかし、そうでない場合は、届いたタイヤを取り付ける手段を自分で探さなければいけません。
「タイヤを持ち込んでも交換してもらえるのか」を、身近なカー用品店やディーラーなどに確認し、取り付け可能な場所をあらかじめ確保しておいてください。
加えて、それまで履いていたタイヤを処分する方法や、あるいは保管する方法も考えておく必要があります。
例えば冬用のスタッドレスタイヤをネットで買ったのなら、ノーマルタイヤの保管場所と保管方法を自分で用意しなければなりません。
もし処分するのであれば、自治体やカー用品店に確認し、方法を調べておくとスムーズです。
いずれにしても、購入したタイヤが届いてから「困った!」という事態にならないよう、事前にしっかりと調べることが大事ということです。
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ネットで購入する場合はスタッフに相談したり、実際にモノを見ることはできませんが、その分安価に新しいタイヤを手に入れることが可能です。
事前にしっかりと調べてから、ピッタリなタイヤを購入してお得なカーライフを送ってみてはいかがでしょうか。