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マツダ「ロータリーエンジン搭載車」復活!「RX-8」から約11年ぶりの「新型モデル」をどう見る? ファンが感じた“悩ましい想い”とは

くるまのニュース 2023年8月16日 18時10分

マツダが2023年6月に、約11年ぶりとなる「ロータリーエンジン車」を復活させました。このモデルについて、ファンからは一体どのような感想が寄せられているのでしょうか。

■「ロータリーエンジン」11年ぶりに復活!

 マツダが2023年6月に量産を開始した「MX-30 e-SKYACTIV R-EV(以下、MX-30 R-EV)」について、SNSなどでは様々なコメントが寄せられています。

 MX-30 R-EVは、マツダが約11年ぶりに生産する「ロータリーエンジン搭載車」。

 4ドアスポーツカー「RX-8」以来となるロータリーエンジンの復活ということから、同エンジンのファンのみならず大きな注目を集めているようです。

 MX-30自体は、ボデイ左右に観音開きタイプのドア「フリースタイルドア」を備えた特徴的な構造のコンパクトSUV。

 これまでガソリンを使用したプラグインハイブリッド(PHEV)仕様と、完全電気自動車(EV)仕様の2タイプをラインナップしていましたが、今回R-EV仕様が追加されたことで合計3タイプが出揃いました。

 2023年6月にも量産が開始されたR-EVは、従来のようにロータリーエンジンをパワーユニットとして直接使用する形式ではなく、エンジンはあくまでも発電機として使用し、車輪の駆動はモーターによっておこなうPHEV形式の一種です。

 ユニットサイズが小さく高い出力を生み出すというロータリーエンジンならではの特性に着目して開発され、完全新設計のユニットと高出力モーター、およびジェネレーターを組み合わせた、マツダ独自のシステムとして完成し、MX-30 R-EVはバッテリーEVとして85km(WLTPモード)の航続距離を実現しています。

 約11年ぶりのロータリーエンジン車の復活というニュースは話題を呼び、SNSなどでは様々な意見が投稿されました。

 多く見られたのが、「ロータリーエンジンを発電機として使う発想は良いと思う」「早く乗ってみたいな!」「エンジン音や乗り味、操作感が気になる」と、新型MX-30 R-EVの発想を支持したり乗ってみたいという声でした。

 その一方で「ロータリーエンジンは駆動用に使用して欲しかった」「せめてこれをスポーツカーに搭載して」「SUVだったら普通のPHEVでいいかな…」「このR-EVユニットをロードスターに載せてほしい」などの、搭載した車両がSUVのMX-30であることや、発電用のエンジンとして用いることに困惑するコメントも少なからず見られます。

 そのほか、「ロータリーを採用するなら車名は伝統の『RX』にして欲しかった」と、マツダのロータリー搭載スポーツカーの伝統にならった命名を希望する声があったほか、「値上げの止まらないガソリン価格や環境保護が謳われる現状で、駆動用のロータリーエンジンなんて発売できるわけ無い。ロータリーエンジンの技術を維持するためにもR-EVモデルが量産されて良かったよ」といった、現在クルマを取り巻く状況を考えればMX-30にR-EVを搭載したことも納得できるというコメントも印象的でした。

※ ※ ※

 このように、見事に賛否分かれる様々な意見が見られたことからも、ロータリーエンジン車の復活に対するファンならではの複雑な想いが感じられます。

 しかし、要望の寄せられたように将来R-EVユニットがスポーツカーに搭載される可能性も否定できません。マツダがR-EVを今後どのように展開していくのか、注目してまいりましょう。

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