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トヨタの「最上級SUV」が5000万円超え! 「めちゃ高過ぎる…」 パッと見はどノーマルでもスゴい「ランクル300」とは

くるまのニュース 2023年8月21日 11時50分

発売直後から入手困難な状況が続いているトヨタ「ランドクルーザー」は、現在でも中古車市場でプレミア価格で販売されています。そんななか、ドイツの中古車販売店では、32万ユーロ(約5090万円)という超高額で販売されているランドクルーザーが発見されました。いったい、どのような個体なのでしょうか。

■なんでトヨタ「ランドクルーザー300」が5000万円を超える価格で売ってるの?

 2021年に14年ぶりのフルモデルチェンジを果たしたトヨタ「ランドクルーザー」ですが、現在は新規の受注を停止しているなど入手困難な状況が続いています。
 
 ドイツの中古車販売店では、32万ユーロ(約5090万円)という超高額で販売されているランドクルーザーが発見されました。いったい、どのような個体なのでしょうか。

 新車での購入が困難なことから、発売当初は中古車市場で3000万円もの値が付けられることもありました。

 現在の相場は多少落ち着いているようですが、それでも新車同様の個体は1600万円程度の価格で販売されるなど「ランドクルーザー狂騒曲」はまだまだ続いているようです。

 そんななか、ドイツの中古車販売店では32万ユーロ(約5090万円)という驚きの価格でランドクルーザーが販売されています。

 このランドクルーザーを販売しているのは、ドイツ・ブレーメンに本社を置く「Trasco」です。

 実はこのTrasco、知る人ぞ知る「防弾車両」の老舗です。つまり、このランドクルーザーは銃撃などから乗員を守ることのできる防弾仕様のクルマであり、超高額の理由もそこにあります。

 ベースとなるのは、中東仕様の「GXR “70th Anniversary” Edition 」です。

 ただ、防弾仕様とはいえ、エクステリアは通常のランドクルーザーと大きな違いは見られません。

 実際、外見上の違いは、各ウィンドウに強固なフレームが備わっている点や、タイヤとホイールが超重量級のボディを支える特別仕様のものとなっている点などごくわずかです。

 しかし、このランドクルーザーは7.62mm弾の軍用ライフルの銃撃に耐えうる防弾性能と、地雷や手投げ弾からの爆発もものともしない装甲を持つ、まさにVIPのための1台へと仕上げられています。

 乗員スペースには全体をカバーする装甲されたケージが備わり、各ドアヒンジが直接取り付けられています。

 エンジンや燃料タンクにも装甲が施されているほか、各ウィンドウには強じんな安全ガラスが採用されています。

 また、各ホイールは6000kgを超える耐荷重を持つ強化ホイールとなっているほか、タイヤもパンク時でも緊急走行が可能なランフラットタイヤに換装されています。

 さらに、フロントボンネットの下には最大2つの砲台が備わるなど、迎撃能力を持たせることも可能となっています。

■5000万円超えのランドクルーザー300…内装はどうなっている?

 一方、インテリアについては、ドアの厚みが増していることや、各ウィンドウの視界が狭いことをのぞいて大きな変更点はないようです。

 日本ではあまり馴染みのない防弾車ですが、一部の国や地域では政府関係者はもちろん、企業経営者やセレブリティの移動を支える重要な存在となっています。

 1998年以降、歴代ランドクルーザーをベースにした防弾車両を1000台以上製作してきたというTrascoでは、長年の経験をもとに世界中のVIPの安全を守ってきました。

 もちろん、その性能を発揮する機会が来ないに越したことはありませんが、世界トップレベルの悪路走破性能や耐久性を誇るランドクルーザーは、防弾車両のベース車両として最適なクルマのひとつと言えそうです。

30年以上にわたって防弾車両製作を行なってきた「Trasco」には「ランドクルーザー300」だらけ! (Photo:JamesEdition BV/Trasco Bremen GmbH)

※ ※ ※

 Trascoでは、ランドクルーザーのほかにレクサス「LX」をベースとした防弾車両の製作も行なっています。

 基本的な性能はランドクルーザーと同等ですが、レクサスらしい豪華な内装を持っていることもあり、価格は39万3000ユーロ(約6225万円)とランドクルーザーよりも1000万円以上高額です。

 そのほか、ロールス・ロイス「カリナン」やメルセデス・ベンツ「Gクラス」、アストン・マーティン「DB11」などの防弾車両も用意しており、世界のVIPのさまざまなニーズに応えています。

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