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突然「ガリッ!」運転中にタイヤ擦ったらどうすべき? 道路の縁石に乗り上げて「自力脱出不可」になったときの注意点とは

くるまのニュース 2023年8月24日 11時10分

クルマを運転しているとき、道路の縁石に乗り上げてしまったらどうすれば良いのでしょうか。

■自力脱出は危険

 クルマを運転しているときに、道路の縁石にうっかり乗り上げてしまったらどうすれば良いのでしょうか。

 駐車するときや狭い交差点を曲がるときなど、クルマの運転中に縁石を意識することは意外と多いものです。

 そのようなとき、クルマと縁石が接触しないよう当然、注意深く運転しますが、それでも擦ってしまったり乗り上げてしまったりすることがあります。

 国土交通省の「歩道の一般的構造に関する基準」によると、歩道に設ける縁石の高さは15cm以上とされており、必要に応じて25cmまで高くできるとあります。

 また、植栽などで歩行者の安全な通行が確保されており、かつ、適切な排水が確保されていれば、必要に応じ5cmまで低くできます。

 都内警察署の交通課担当者は、こういった縁石に乗り上げてしまった場合、自力脱出は危険なため、その場で110番通報してほしいといいます。

「自身の不注意や、路面が滑りやすいなどの悪条件などによって、運転者本人が意図せず引き起こしてしまった事故は『自損事故』という扱いとなります」(前述の交通課担当者)

 こうした事故が発生した場合の対処法については、道路交通法第72条第1項で次のように定められています。

「警察官が現場にいるときは当該警察官に、警察官が現場にいないときは直ちに最寄りの警察署の警察官に当該交通事故が発生した日時及び場所、当該交通事故における死傷者の数及び負傷者の負傷の程度並びに損壊した物及び損壊の程度、当該交通事故に係る車両等の積載物並びに当該交通事故について講じた措置を報告しなければならない」

 SNSなどでは「縁石に乗り上げて、クルマを少しへこませてしまった」「店へ入ろうと右折した瞬間、結構な衝撃とともに縁石に乗り上げた」「縁石に接触してタイヤが裂けてしまった」といった投稿があるなど、縁石が絡む事故は少なくないようです。

 なお、抜け出せない場合は車体の“腹”などが損傷している可能性もあり、オイル漏れの恐れもあります。

 自力で脱出しようと動かして損傷が悪化することもあるので、無理をせずJAF(日本自動車連盟)などのロードサービスを呼ぶようにしましょう。

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