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海外旅行先でも「クルマを運転したい!」 でも“日本の免許証”だけで大丈夫!? 国ごとの違いや「国際運転免許証」を手に入れる方法とは

くるまのニュース 2023年8月29日 22時10分

海外を旅行する際に現地でクルマを運転できると便利ですが、日本の運転免許証だけで海外でもクルマを運転することは可能なのでしょうか。海外で運転を行うために必要な手続きや、各国ごとの違いについて詳しく紹介します。

■「国際運転免許証」って何?どうやって取得するの?

 海外を旅行する際には現地で公共交通機関を使用する人が多いといいますが、さらにクルマも使うことができればより行動範囲も広がるうえ、自分のスケジュールで自由に動けるようになります。

 しかし、日本の運転免許証だけで海外でクルマを運転することが出来るのでしょうか。あるいは特別な手続きが必要なのでしょうか。

 実は、海外でクルマを運転するには基本的に3つの方法が存在します。

「国際運転免許証を取得する」「所持している運転免許を訪れる国の免許に切り替える」「その国の免許試験を受けて取得する」のいずれかを行う必要があり、その中で最も一般的といえる方法が国際運転免許証の取得です。

 この国際運転免許証は、ジュネーブ条約締約国を対象に、発行日から1年間に限り運転が可能になる免許証。有効期間はありますが、旅行や1年未満の滞在をする際には非常に役立ちます。

 また、数年間にわたって長期間滞在したり移住が目的だったりする場合には、有効期限の短い国際運転免許証ではなく、免許の切り替えや現地での免許取得を検討すると良いでしょう。

 さらに、国際運転免許証を取得しなくても、日本の運転免許証とその免許内容を翻訳した「翻訳証明書」を所持していれば、クルマを運転できる国や地域も一部存在し、例えばドイツ(6カ月間有効)やスイス(1年間有効)、台湾(1年間有効)などが挙げられます。

 くわえて、日本の運転免許証のみでもクルマを運転することが可能な地域もあり、これにはハワイ(1年間有効)やグアム(30日間有効)、サイパン(30日間有効)が当たります。

 その他、アメリカのカリフォルニア州では、観光・商用で訪れた短期滞在者であれば、日本の免許証で運転することができます。

 ただし、もし日本の運転免許証のみで運転が可能な地域であったとしても、現地でのトラブルを避けるために可能であれば国際免許証を携帯しておくことをお勧めします。

 実際に、在サンフランシスコ日本国総領事館も国際運転免許証も携帯することを推奨しホームページで発信しています。

■「国際運転免許証」の取得方法とは

 気になる国際運転免許証の取得方法ですが、その発行申請は「運転免許更新センター」か「運転免許試験所」、または「警察署」で行うことができます。

海外旅行にあると心強い「国際運転免許証」

 ただし運転免許更新センター、運転免許試験所では、即日発行となりますが、警察署では受け取りまでに2週間から3週間を要しますので、注意も必要。

 もしも急ぎで手に入れたいのであれば、即日発行してもらえる場所で申請するようにしましょう。

 国際運転免許証の発行申請には「申請書」「運転免許証」「パスポート」「写真(縦4.5cm×横3.5cmのものを1枚)」の4点が必要。さらに発行手数料の2350円も絶対に忘れないようにしてください。

 そして国際運転免許証の有効期間は先述の通り1年間ですが、日本の運転免許証が失効すると国際運転免許証も同時にその効力を失います。

 国内運転免許証の有効期限が近いようなら、あらかじめ国内運転免許証を更新してから、国際運転免許証の申請を行うと良いでしょう。

※ ※ ※

 このように、海外でクルマを運転するには国際運転免許証が必要となる場合が大半ですが、取得するための手続き自体にはとくに難しい点はありません。

 そして日本の運転免許証だけでも運転が可能な地域もありますが、トラブル回避のためにも念のため国際運転免許証を発行し携帯しておくと安心です。

 海外旅行でクルマを運転する可能性のある人は、本記事を参考に、出国前に余裕を持って国際運転免許証の発行申請をしてみてはいかがでしょうか。

 ちなみに隣国ではありますが、中国のようにジュネーブ条約の締結が行われていない国では国際運転免許証は効力を発揮しませんのでその点のみご注意下さい。

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