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台風の強風でクルマが横転! とくに危ない車種・場所がある!? 悪天候の運転でやってはいけないNG行為とは

くるまのニュース 2023年9月9日 8時10分

近年は台風が大型化しており、豪雨はもちろん、強風にも気を付けなければなりません。台風のなかで運転する場合、強風に注意すべき場所はどこなのでしょうか。また、遭遇したときはどうのように対処すべきなのでしょうか。

■横風注意! 横転しやすい車種があるってホント?

 毎年夏から秋にかけて台風が発生しやすい時期です。また、近年は非常に大型の台風が日本列島に接近や上陸するなどして、各地に甚大な被害をもたらしています。
 
 台風が接近しているときは不要不急の外出を控えるべきなのですが、やむを得ずクルマを運転しなければいけないこともあるでしょう。そんなときは、どのようなことに注意すべきなのでしょうか。

 台風のときの運転でとくに気を付けたいのは突然の横風です。横から強い風を受けクルマがあおられてパニックになると、不必要なハンドル操作をおこなったり、急ブレーキをかけたりしやすく、事故やトラブルの原因になります。

 また、ボディタイプによって強風の影響を受けやすいクルマもあります。もっとも影響があるとされるのが軽自動車のハイトワゴンで、全高が高いため風を受ける面積が広く、重量が軽いことから横転しやすい傾向があるのです。

それ以外にも、背が高いミニバンやSUV、トラックなどのほか、ルーフに荷物などを載せているクルマも風を受ける面が大きくなり、走行に影響が出やすくなるといいます。

 もちろん、車高の低いクルマだからといって風の影響がないわけではなく、注意して運転する必要があります。

 そんな突風が吹いたときに落ち着いて対応できるよう、まず知っておきたいのが、どのような場所で突風が起きやすいかということです。

 たとえば、首都高速や阪神高速などの高い位置を通る都市の高速道路、さらにはレインボーブリッジや東京湾アクアラインなど、海の上に架かる橋などは風の影響を受けやすいとされています。

 ほかにも、トンネルの出口や防音壁の切れ目、橋の上、山の切り通しの終点などでも突風が発生する可能性があり、強風警報や注意報が出ていなくても運転中に注意したいポイントとなっています。

 そして、突風が発生しやすい場所を把握するのに役立つのが、高速道路の脇に立っている白と緑の「吹き流し」です。

 NEXCO東日本が運営するウェブサイト「ドラぷら E-NEXCOドライブプラザ」によると、「お客さまに風の強さをお知らせするため、橋の上やトンネルの出口など、風が通りやすいところには、この吹き流しが設置されています。こいのぼりと同じで、風が強ければ強いほど吹き流しは横になびき、風速10m/sで概ね真横になびくようになります」と説明されています。

 吹き流しが設置されているところは風が強く吹きやすい場所であることや、吹き流しのなびき方で風の強さを確認できることを覚えておきましょう。

 なお、気象庁のデータによると、風速10m/s以上15m/s未満は「高速運転中では横風に流される感覚を受ける」、15m/s以上20m/s未満は「高速運転中では、横風に流される感覚が大きくなる」、20m/s以上では「通常の速度で運転するのが困難になる」、そして25m/s以上は「走行中にトラックが横転する」となっています。

 過去に上陸した台風では、クルマやトラックがいとも簡単に横転してしまうような強風が吹き荒れたこともありますが、強風時にはどのように運転するのが良いのでしょうか。

 まず、走行するスピードが速いと風を強く受けるため、クルマの挙動を安定させるためには、低いスピードで走行しなくてはいけません。

 とはいえ、急ブレーキは厳禁です。クルマのバランスが崩れる可能性や、後続車のドライバーが驚いてしまうこともあるので、徐々に減速するように心掛けると良いです。

 また、突然の強風に驚いて急ハンドルを切ると、クルマがコントロールを失うこともあります。ハンドルを取られないように両手でしっかりと握って運転しましょう。

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