オープンカーは普段のクルマでは体験できない開放感を味わえるのが魅力です。しかし、走行中にゲリラ豪雨や台風が発生した場合には雨漏りをするリスクはないのでしょうか。
■オープンカーは雨に強い?
屋根を開放することにより、普段のクルマでは体験できない開放感を味わえるのがオープンカーの魅力です。
しかし、近年多発するゲリラ豪雨や台風が発生した場合には雨漏りをするリスクはないのでしょうか。
風を直接感じるだけでなく、周りの景観も楽しめる独自の魅力のあるクルマといえば、オープンカーです。
街中でも十分に開放感に浸れますが、とくに遠出のドライブや旅行などで屋根を全開にして走行すれば楽しみも倍増するでしょう。
2023年現在で購入可能な国産オープンカーは、マツダ「ロードスター」、ダイハツ「コペン」、レクサス「LCコンバーチブル」の3台しかありません。
一方で輸入車ブランドでは、メルセデス・ベンツ「Eクラス」やBMW「4シリーズ」のほか、シボレー「カマロ」、ベントレー「コンチネンタル」など数えだしたらキリがありません。
開放感を味わうことのできるオープンカーですが、心配になるのは急な豪雨や台風などによる水の侵入です。
日本では他の国に比べても降雨量が多く、年間降雨割合は13%以上との結果もあります。
最近のクルマは安全性や信頼性が向上しているとのことですが、オープンカーの雨への対策はどのようになっているのでしょうか。
■オープンカーは急な豪雨や台風でも大丈夫なの?
基本的に小雨程度なら、サイドウインドウを上げておけば、走行中ならほとんど濡れることはありません。
もともと、オープンカーは風の巻き込み防止のため、シート後方にリアディフレクターを設置しているクルマが多いため、車内に風や雨が侵入することは少ないといえます。
しかし、濡れないというのは小雨で走行時のみという条件付きで、もちろん停止時は濡れることになるので原則、雨天時は屋根を閉じる必要があるでしょう。
オープンカーの屋根の開閉は手動と電動のものがあり、クローズまでの時間は電動のもので10秒から20秒ほどと比較的短い時間で済むものがほとんどです。手動でも慣れてしまえば同じぐらいの時間で閉めることができます。
それでは、オープンカーの走行中にゲリラ豪雨や台風が発生し、屋根を閉めた場合に雨漏りをしてしまうことはあるでしょうか。
ロードスターを取り扱うマツダの担当者は次のように話します。
「以前のロードスターでは横からの雨がクルマに侵入するといったこともありました。
しかし、現行のロードスターは雨に強い設計になっているため、ゲリラ豪雨や横殴りの雨でも車内に水が入ってくるリスクはほとんどありません」
現在のオープンカーは、20年前のオープンカーと比較しても気密性は飛躍的に向上しており、ゲリラ豪雨や台風でも雨漏りのリスクは回避できるようです。
ただし、劣化したルーフやゴムシール部分などでは雨漏りすることも想定されます。
また、洗車場にある高圧洗浄機をルーフの繋ぎ目にあてると、水漏れの可能性があることも覚えておきましょう。
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メーカーによってオープンの機構はさまざまなものがありますが、いずれの場合も定期的なメンテナンスや洗浄をすることで雨漏りのリスクは下げることができます。