トヨタの商用バン「プロボックス」。中古車販売店「ティークライム」では、そんなプロボックスをカスタムした“最速社畜レーシング プロボックス”を販売しています。どのようなモデルなのでしょうか。
■最速社畜仕様! ニトロ搭載の爆速「プロボックス」
ビジネスマンの足として日本全国で活躍するトヨタの商用バン「プロボックス」。ハイエース・プロボックス・サクシード専門店「ティークライム」では、そんなプロボックスをカスタムした“最速社畜レーシング プロボックス”を販売しています。
プロボックスは、2002年に誕生したコンパクトなボディサイズの商用ライトバン。2014年には、プラットフォームを含めボディ前半部分を刷新する大規模なマイナーチェンジを実施し、現在の姿となりました。
さらに2018年にはハイブリッドモデルも追加設定し、先進運転支援機能「トヨタセーフティセンス」も搭載するなど改良を重ねながら、デビュー21年目を迎える長寿モデルとなっています。
高い機能性や経済性を重視したビジネス用途のモデルですが、近年はそのシンプルなスタイルに対し一部の個人ユーザーからも注目を集め、カスタマイズのベース車として採用されるケースも多く見られます。
そんなプロボクスを、ティークライムは“最速社畜レーシング”仕様に仕上げ、販売、中古車サイトに掲載しています。
ベースとなったのは2004年製のプロボックス。
外観上は、ALEST製のエアロパーツが装備されるほか、ローダウンや社外ホイールの装着が行われ、スポーティな印象となっています。
内装も、BRIDE製のフルバケットシートや、33パイバックスキンハンドル、ブリッツのタコメーターや水温計が装備され、もはや商用車とは言えない状況になっています。
しかし、“最速社畜レーシング”というだけあって、見かけ以上に“中身”に激しいチューンが加えられています。
希少なブリッツ製スーパーチャージャーや、NOS(ナイトラス・オキサイド・システム:俗に言うニトロ)、シエクル製ミニコンPROなどが組み込まれており、エンジンルームを覗いて見るとただのプロボックスではないのが一目瞭然です。
またブレーキなども強化されており、総合的に走行性能が高められています。
このクルマは、元々同社の代表が所有していたクルマで、それを一度4年ほど前に手放し、周りに回って“戻ってきた”ものだといいます。
ティークライムに、少し話を聞いてみました。
――このクルマはティークライムで作成されたものですか?
「その通りです。レースに出ようと思って買ったのですが、思いの外遅く改造を始めました」
――どのくらい速いのでしょうか?
「スポーツカーなどが参加する大会で、予選一位となりました。最高出力は125馬力になっています」
――このクルマはどのような経緯で入手したのでしょうか?
「一度売却したのですが、X(旧ツイッター)で発見し、売却するというので買い取りました。色々壊れていたりしたので、徹底的に直しました。」
――問い合わせはどのくらいありますか?
「多くの問い合わせがありますし、実際に見積もりを取り真剣に検討しているお客様が数名います」
最速社畜レーシングと言うにふさわしい“魔改造”プロボックスですが、やはり刺さる人には刺さるクルマのようで、すぐにでも売れてしまいそうです。