人気レースゲームシリーズ「グランツーリスモ」を題材とした実写版映画が2023年9月15日に公開されました。そんなグランツーリスモには、「ビジョン グランツーリスモ」という架空のレーシングカーシリーズが展開されています。なかでも注目なのはスズキが提供している「スズキ ビジョン グランツーリスモ」です。
■スイフトスーパーカー!? スズキが提案する「爆速マシン」とは
1997年の発売以来、20年以上に渡って展開しているレースゲームシリーズ「グランツーリスモ」。本作には、さまざまな自動車メーカーからの協力を得て作られた架空のレーシングカーシリーズ「ビジョン グランツーリスモ」があります。
中でも今回はスズキが手掛けた「スズキ ビジョン グランツーリスモ」を紹介します。
実際の車両が多数登場する「グランツーリスモ」。その車のリアルな挙動が人気を呼び、現在ではレースゲームの代表的なタイトルの一つとして知られるようになりました。
現在の最新作「グランツーリスモ7」は2022年に発売。また、2023年9月15日には実写版映画となる「グランツーリスモ」が日本で公開されました。
そんな「グランツーリスモ」に登場する、さまざまな自動車メーカーからの協力を得て作られた架空のレーシングカーシリーズが「ビジョン グランツーリスモ」。スズキも同シリーズとしてスズキ ビジョン グランツーリスをデザインし、提供しています。
ボディタイプは、2シーターオープン。
エクステリアは、「スイフトスポーツ」のDNAと「カプチーノ」を想起させるロングノーズのシルエットを融合。まるで“スイフトスーパーカー”のようなデザインとなっています。
パワートレインには、スズキのフラッグシップ・スポーツバイク「GSX1300R HAYABUSA」のエンジンをフロントミッドに搭載。さらにモーターをフロント駆動用に2つ、リア駆動用に1つ追加し、最高出力432馬力・最大トルク62kgf-mを出力、駆動方式はAWDです。
さらにスズキの軽量化技術を駆使し、車体重量は1トンを切る970キログラムとなっています。
さらに「グランツーリスモ」におけるカーカテゴリー「Gr.3」に合わせた「スズキ ビジョン グランツーリスモ(Gr.3 Version)」も展開。こちらはよりシンプルなFRレイアウトを採用し、ツインターボ化されたGSX1300R HAYABUSAのエンジンブロックを2基搭載。出力を最大586馬力にまでアップさせています。
また、ベースよりさらに拡大したフロントスポイラー、前後ディフューザー、GTウィング、それにフロントフード中央にエアダクトを追加したことで、より強力なダウンフォースを得られるようにしています。また、各部のカーボン化によりさらなる軽量化を行なっているそうです。
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4輪と2輪の両方を生産するスズキ。スズキ ビジョン グランツーリスモは、その特徴をしっかりと生かした“コンセプトカー”とも言えるクルマですが、そのモチーフとも言うべきコンセプトカーがあります。
それが、2001年に発表されたミッドシップスポーツカーのコンセプトモデル「GSX-R/4」。こちらは“4輪にしたスーパースポーツバイク「GSX-R」”というテーマで作成されており、かつては「グランツーリスモ」にも登場していました。