SUVにもMT車をラインナップしていたマツダですが、「CX-5」「CX-30」「CX-3」の改良モデルでMT車が廃止されることが明らかになりました。一体何があったのでしょうか。
■マツダSUVからMT車が消える!?
多くのモデルにMT(マニュアルトランスミッション)を設定していたマツダですが、ここへきて、MT車のラインナップが一気に減少しています。
とくにSUVでは、2023年10月中旬に発売される「CX-5」「CX-30」の改良モデルでMT車が廃止されるほか、2024年2月発売予定の「CX-3」(改良モデル)でもMT車のラインナップが姿を消すことになりました。
これにより、マツダSUVのMT車が全滅し、AT車のみとなるわけですが、一体何があったのでしょうか。
2014年に2代目へと全面刷新したCX-5は、2018年に商品改良でディーゼルモデルに6速MTを追加。CX-3は2015年、CX-30は2019年にそれぞれデビューしたときから6速MTが設定されていました。
今回、SUVのMTがすべて廃止された理由についてマツダは次のように説明します。
「『一括企画』により、当初はすべてのマツダ車で同じようなドライバビリティを味わえることをイメージしていました。
しかし実際は、SUVにおいてMT車の需要は少なく、ユーザーのためには残すべきではあるものの、ビジネスとしては廃止せざるを得ないと判断しました」
CX-5にMT車が追加設定されたときは、欲しい人に早々に行き渡り、その後の販売が伸びなかったという話も聞かれました。
なお、「マツダ6セダン/ワゴン」においても2022年12月の改良時にMT車を廃止しており、現在のマツダ車でMT車が残っているのは「マツダ2」「マツダ3セダン/ファストバック」「ロードスター」のみです。
スポーティな走りを楽しめるマツダ2、マツダ3セダン/ファストバック、ロードスターのMT車は引き続きラインナップする方針であり、車種の特徴を考慮して“棲み分け”をおこなうことで効率化を図るようです。