新車を購入していよいよ手元に届く際、ディーラーで「納車式」なるものをやってもらえることがあります。一体どのようなことが行われるのでしょうか。
■「納車式」やったことある?
新車を購入した時、新たな車両が手元に届く「納車」はうれしいものです。とくに最近は半導体不足などの影響で新車の納車が遅れており、長期間待って手に入れたクルマとの初対面を心待ちにしている人も多いのではないでしょうか。
そんな納車時に、ディーラーによっては「納車式」なるセレモニーを行ってくれることもあるようです。
「恥ずかしい」という理由で敬遠する人もいる納車式ですが、経験した人からさまざまな反響が寄せられています。最近の納車式ではどのようなことがおこなわれているのでしょうか。
納車式のセレモニーとして多いのは、「写真を撮る」ことのようです。
「担当の営業さんがクルマと共に写真を撮り、その場でプリントしてフォトスタンドにセットして頂きました」「軽自動車ですが、写真を撮るかどうか聞かれて、一応記念だから撮ることにしました」「当時は言われるがままに撮影され恥ずかしかった写真ですが、今では大切な思い出としてリビングに鎮座しています」など、クルマとの記念写真を撮影してプレゼントしてくれるディーラーも存在。
その時は恥ずかしいと思っていても、あとから見ると良い思い出になるといいます。
同じ写真を撮るといっても、「大きなキーの模型をかかえて記念撮影をし、その写真をもらってSNSに載せたりまでしました」「軽自動車ですがしっかり納車式があり、でっかい金色のキーを持って写真撮影しました」「新車の軽トラを買った時に家族3人で私が金色のでかいキーを持って写真を撮ってもらいました」と、大きなカギを持って写真撮影するのも定番の行事であることがわかります。
さらに、「花束をいただく程度にしていますが、買い替えの回数が増していくと大きな花束や高い花に変わっていってる気がします」「納車のときはまずは使い方の説明や撮影をしてもらい、トランクを開けたら素敵な花束が入っていました」など、記念の花束をもらったという人もいました。
また、「レッドカーペットの上にクルマが置いてあり、記念品や花束贈呈後に店舗の従業員の方全員に拍手で見送られながら店を出るというものでした。久しぶりのマニュアル車だったのでエンストしないように気をつけすぎて、空吹かしした恥ずかしい思い出があります」「納車式は遠慮しましたが、最後にセールス・メンテナンススタッフ総出でお見送りされました。ただ交通量の多い道路に面しているのでなかなか出られず申し訳ないやら、歩行者にジロジロ見られて恥ずかしいやらでした」といった、恥ずかしさと気まずさが入り混じった納車式を経験した人も。
「レクサスに勤めている友人は、クルマ選びやオプション選びのこと、お客さんと雑談したことなどを含めて手紙にしたためて納車式で読むそうです」「納車式はありませんでしたが、神社での安全祈願に店長が『同行致します!』と言うので祈祷に立ち会ってもらいました」といった一風変わったものもあったといいます。
ほかにも、「昔、ホンダ『インテグラ』を新車購入した時、ディーラーからのプレゼントだと言って出たばかりの『NSX』の試乗させてくれた。高速で少しスピードも出させてくれて興奮し、いざ自分のインテグラに乗って帰宅した時、あまりの落差に落ち込んだのを思い出した」といったちょっと残念なエピソードも寄せられました。
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納車式では、新車との記念写真や花束・記念品の贈呈をするのが一般的でしょう。
もちろん、納車式は不要と考える人や、そもそも購入したディーラーで納車式を実施していないということもありますが、納車式を経験した人は「良い思い出になった」と好意的に捉えている人も多く、機会があったらやってもらうのも良いかもしれません。