2023年8月25日から9月3日まで開催された「ビッグモーターセール2023」で、スズキのタイ法人は同市場で展開する様々なクルマを展示。なかには、日本では販売されていない「エルティガ」のカスタマイズモデルも含まれていました。どのようなモデルなのでしょうか。
■コンパクトな3列シートミニバンがワイルドに変身!?
2023年8月25日から9月3日まで、タイのBITECバンナー展示コンベンションセンターで開催された自動車展示即売会「ビッグモーターセール2023」で、スズキのタイ法人は「セレリオ」や「キャリイ」など、同市場で展開する様々なクルマを展示しました。
そのなかには、日本では未発売のミニバン「エルティガ」をSUVテイストにカスタマイズした特別仕様車の姿も見られました。
エルティガは、スズキがアジア地域などでグローバルに展開する3列シートミニバンです。
現行モデルは2018年登場の2代目で、2022年11月にはハイブリッドモデル「エルティガ SMART HYBRID」をタイで発表しています。
ボディサイズは全長4395mm×全幅1735mm×全高1690mm、ホイールベースは2740mmで、日本のコンパクトミニバン、トヨタ「シエンタ」やホンダ「フリード」に近いサイズ感です。
ただし後席ドアは、日本のミニバンで一般的なスライド式ではなく、通常のヒンジ式が採用されます。
外観は、エレガントでユニークなクロームグリルが特徴的な、スマートなデザインを特徴とします。
内装は、ブラックのコンソールにグレーのウッド調パネルが施され、チャコール調のガーニッシュなどもあいまって、日本におけるコンパクトミニバンよりもワンクラス上の上質感があります。
搭載されるパワートレインは、1.5リッター直列4気筒エンジンに、統合スタータージェネレーターやISG、リチウム イオン バッテリーを組み合わせたスズキの新しいスマートハイブリッドシステム。
通常のモデルと比較し2km/L改善したカタログ燃費17.9km/Lを実現しています。
ショーに出展されたのは、このエルティガ SMART HYBRIDにスポーティな加飾を施したモデルです。
ボディカラーはシックなクールブラックメタリックで、これにフロントスカートやサイドスカート、SUV風のリアアンダーガード、リアスポイラーなどで構成される純正エアロパーツやルーフラックなどを装備。
ただし純正パーツとは異なり、エアロパーツには赤のラインが追加されるほか、メッキのフロントグリルをブラック化。
さらにブラックのアルミホイールも加えシブくカスタマイズされた新たな特別仕様車となっていました。
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タイにおけるエルティガ SMART HYBRIDの販売価格は、ベースグレードのGLで78万3000バーツ(約320万円)、10インチのタッチスクリーンやバックカメラを標準装備とした上位グレードのGXが83万9000バーツ(約343万円)です。
ただし今回ショーで展示された特別仕様車に関しては、スズキ・タイ法人からの公式アナウンスはないようです。