クルマのメーターパネルに突然、赤い「じょうろ」のようなマークが出たら、あなたならどうしますか!?
■最も重要な「赤い」警告灯には要注意!
クルマのメーターパネルには、さまざまな警告灯が表示されるようになっています。
一見「コミカル」にも見えるマークの場合、それほどの緊急事態ではないようにも思えますが、実はすぐに対応しなければならない重大なケースもあるのです。
警告灯のなかでもっとも怖いのが、植木の水やりに使う「じょうろ」のような赤いマークの「油圧警告灯」です。
エンジンオイルの圧力(油圧)が低くなると点灯する警告灯で、エンジンオイルが漏れているなど、エンジンにトラブルが生じている可能性があります。
これは一般ユーザーがなんとかできる故障ではないので、油圧警告灯が点灯したら、すぐに安全な場所でクルマを止め、ロードサービスなどに連絡するようにしてください。
もしオイル漏れが生じていた場合、高熱の排気パイプなどに付着して発火の恐れがあるほか、エンジンが焼き付けを起こすなど、様々な重大トラブルの元となる可能性もあるのです。
また、赤いビックリマークの「ブレーキ警告灯」も即座に確認が必要です。
ブレーキ警告灯は、パーキングブレーキの解除し忘れでも点灯しますが、解除をしているのに点灯する場合は、減ることのないブレーキオイルが減少、つまり何らかの原因でオイルが漏れ出したなど、致命的な故障が起きている可能性が高いです。
高速道路や峠道の走行中に「ブレーキが効きにくい」といった症状が出ていると非常に危険です。
安全な場所へすみやかにクルマを止め、こちらもロードサービスに連絡してください。
ほかにも、ハンドルのマークとともにビックリマークが赤く点灯している警告灯も要注意。
これはパワーステアリングの異常を示す「パワーステアリング警告灯」であり、ハンドルの操作が非常に重たくなり、両手で力を入れないとハンドルを切ることができなくなる可能性があります。
昨今はパワーステアリングによって軽い力でハンドルを操作することに慣れてしまっているため、突然ハンドルが重くなり操作が遅れてしまうと、大事故に繋がる可能性があります。
こちらも落ち着いて安全な場所にクルマを止め、ロードサービスなどへ対処を相談するようにしてください。
もうひとつ、波に浮いた温度計が赤く点灯している場合も要注意です。
こちらは「水温計警告灯」であり、赤色点灯はエンジンがオーバーヒートしている可能性があります。
こちらもすぐに安全な場所でクルマを止め、エンジンはアイドリングさせた状態で待ちましょう。
ほかにも、赤い点灯で注意したい警告灯としては、12Vバッテリーの充電不足に点灯する「充電警告灯」、「エアバッグ警告灯」などがあります。いずれも早めの対処が必要です。
※ ※ ※
クルマのメーターパネルに表示される警告灯は、その色で危険度を表しており、赤は「異常」、黄色は「警告」や「要点検」、緑や青は「安全(問題ではない)」です。
異常を示す赤の警告灯は、最悪の場合、走行不能に陥る可能性が大きいものが多くあるため、すぐに点検に出したり、場合によってはすぐにロードサービスを呼ぶなどの対処が必要となります。
これら警告灯については、「よくわかっていない」というドライバーも少なくないようですが、落ち着いて取扱説明書を見れば、意味や対処方法がきちんと記載されています。
クルマのオーナーならば、愛車の警告灯が示す意味は把握しておきたいもの。この機会に覚えてみてはいかがでしょうか。