BMW日本法人は2023年9月26日、コンパクトSUV「X1」のラインナップに「M35i xDrive」を追加して発売しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■「X1」にMモデルが追加 直4ターボを採用
BMW日本法人は2023年9月26日、コンパクトSUV「X1」に新型モデル「M35i xDrive」を追加して発売しました。
納車は2024年1月下旬以降を予定しているといいます。
X1はBMWが展開しているクロスオーバーSUV(BMWではSAVと呼称)のなかでは最もコンパクトなモデルで、1999年の「X5」、2004年の「X3」、2008年の「X6」に続く4番目のモデルとして2009年にデビューしました。
現行型は3代目(U11型)で、日本では2023年2月に発売。シリーズ初となるEVモデル「iX1」も登場しました。
ボディサイズは全長4500mm×全幅1835mm×全高1625mm、ホイールベースは2690mmです。
スタイリングは、サイズの拡大された「キドニー・グリル」やBMWデザインの特徴である4灯スタイリングを進化させたLEDヘッドライトなど、BMW最新モデルに共通するもので、サイドはフラットタイプのドアハンドルを採用し空力特性を向上させています。
インテリアは、メーターパネルとコントロールパネルを一体化させた大型ディスプレイを備え、さらにシフトレバーを廃してボタンシフト化し、アームレストに操作系を納めたことにより先進的な印象を与えました。
ラインナップは、ガソリンエンジン搭載モデルとEVモデルをラインナップし、2023年5月にはディーゼルエンジンモデルも追加されました。
今回追加されたM35i xDriveは、そのなかでも最も高性能モデルに位置づけられるグレードです。
「M3」や「M5」など、ハイパフォーマンスモデルを手掛けるBMW M社が開発。
パワートレインは最大出力223kW(約303馬力)・最大トルク400Nmを発揮する2リッター直列4気筒ターボエンジン×7速ダブルクラッチトランスミッション(DCT)に、4輪駆動システムxDriveを組み合わせています。
さらに、フロントアクスルには機械式LSDを組み込んだほか、可変式の「アダプティブMサスペンション」を装着するなど、足回りやシャシの強化も図っています。
エクステリアでは、通常のX1と差別化され、Mロゴ付き二重バー装備の専用グリル、黒色仕上げのドアミラーカバー、4本出しマフラー、19インチ専用ホイールなど、Mハイパフォーマンスモデルであることを示しています。
インテリアでは専用ペダルやパドルシフト付きステアリング、照明付きスポーツシートなどを採用しました。
なお、パドルシフトは左パドルを1秒間引くことで、すべてのパワートレインとシャシシステムを最もスポーティな設定に切り替えられる「Mスポーツ・ブースト」機能を設定しています。
新型BMW X1 M35i xDriveの価格(消費税込)は786万円で、全車右ハンドルのみの設定です。