ブレーキをする際に「カックンブレーキ」になる人がいます。カックンブレーキをしてしまうと運転が下手くそと思われることもあり、運転を上手くするにはコツを掴んで早く癖を治すのが大切です。
■カックンブレーキとは?どのような原因でしてしまう?
運転が苦手な人はブレーキをする際に「カックンブレーキ」になりやすく、同乗者にも負担がかかってあまりよくありません。
どうすればカックンブレーキをしないような運転が出来るのでしょうか。
カックンブレーキとは、ブレーキする際に強くブレーキをかけてしまうことで、クルマが前方に沈む力が働いて、沈んだ状態が元に戻る際に衝撃が生じてしまうブレーキ方法です。
ブレーキを踏んだ際の速度が速ければ速いほど衝撃は大きくなるため、カックンブレーキの衝撃が大きい場合は速度調整が上手くできていないケースが多いといえます。
カックンブレーキを普段から起こすような運転をしていると、「運転が下手」という印象を持たれてしまうかもしれません。
実際にSNSではカックンブレーキについて、運転があまり上手くない行為という趣旨の投稿が見受けられます。
一方で、カックンブレーキは運転者の技術によって回避することが可能です。
運転方法や対策について覚えておくことで安全に運転でき、少し意識するだけでもカックンブレーキが起きてしまうのを防ぐことが可能です。
それでは、どのようなことを意識するとカックンブレーキを起こさずに運転ができるのでしょうか。自動車教習所の指導員は次のように話します。
「カックンブレーキは前に行く力が止まる時に後ろに戻る反動の作用になります。
そのため、車種によって目安が変わりますが、停止目標位置よりクルマ1台、2台手前で止まるように速度を落としておきます。
AT車である場合は、そこからの距離はクリープ現象で進み停止位置まで微調整するようにしましょう。
また、ブレーキを踏んで止まる瞬間にブレーキを踏む力を抜くこととでカックンブレーキは回避できます。
例えると、勢いよく投げられたバスケットボールをキャッチをする際に、手をそのままにしていると衝撃で跳ね返ってしまいます。
ボールをキャッチする際に手を引くと衝撃が吸収されてうまくキャッチができます。
ブレーキでも同じように、衝撃が起こる際に踏んでいたブレーキを少し話すことで衝撃がいなされます」
まずは、停車位置より手前で確実に減速することが重要です。
クルマのブレーキは一度で強く踏み込んで制動しようとすると負担が大きくなるため、ゆっくりと踏み込みながら少しずつ速度を落としていきます。
速度を落として徐行速度まで減速できた後にはブレーキを少しずつ緩めて、完全停車する際にブレーキを残して衝撃が加わらないように調整しなければいけません。
慣れてくると停車させたい場所に緩やかに停車させられるようになりますが、慣れてない間は細かくブレーキを調整する意識が大切です。
■実はコレが結構大事! ブレーキ前に「気にしておきたい」 大切なコトとは
また、カックンブレーキを起こさずに安全に停車するには十分な車間距離が必要です。
車間距離が空いていない状態だと急ブレーキになりやすくなります。
車間距離の目安については乗っている車種や重量で異なりますが、基本的には重量が重くなるほど制動距離が伸びるので広めに取らなければいけません。
車間距離が近いと判断する余裕がなくなる傾向にあるため、安全運転するためにもしっかりとした車間距離の確保が大切です。
最後に運転時の着座位置が悪いと軽く踏み込んだだけでもブレーキが深くなるので、自分に合った正しい位置に調整してから乗る必要があります。
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下手な運転の代名詞ともいえる「カックンブレーキ」ですが、安全面で考えてもリスクが大きいです。
どうして自分がカックンブレーキになってしまうか悩んでいる方がいれば、最初はゆっくりとブレーキを踏んで減速するイメージ、車間距離を確保して落ち着いて停車できる余裕が大切です。
また、衝撃をいなすように停車の瞬間にブレーキを少し離してみるのも効果的です。