メルセデス・ベンツ日本は2023年9月27日、フラッグシップセダンの新型ハイパフォーマンスモデル「AMG S 63 E PERFORMANCE Edition1」を発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■S63史上最強モデルが登場 初の「パナメリカーナグリル」も装備
メルセデス・ベンツ日本は2023年9月27日、フラッグシップセダン「Sクラス」のハイパフォーマンスモデル 新型「AMG S 63 E PERFORMANCE Edition1(以下S63AMG エディション1)」を発表しました。
予約受注は同日から10月17日まで受け付けるといいます。
Sクラスは源流となる「220S」が1951年に登場後、メルセデス・ベンツのラインナップ中でフラッグシップに位置づけられるモデルです。
現行型(W223)は日本では2021年1月に発表され、世界初の後席左右リアエアバッグやフロントウインドウに投影可能なAR(拡張現実)ナビゲーションをオプション設定するなど、先進運転支援・安全性能を向上させました。
また、エクステリアやインテリアも、最新のメルセデスに共通するデザインへと一新したほか、全モデルで四輪駆動システム「4MATIC」を採用しました。
今回登場したのは、メルセデスのハイパフォーマンスモデルを手掛けるメルセデスAMG社が仕立てたS63AMG エディション1で、歴代「S63」シリーズでは最もパワフルなモデルだといいます。
エクステリアでは、Sクラス標準モデルをベースとしながらも、初めて垂直ルーバーとセントラルスターグリルを備えたAMG専用フロントグリル(通称パナメリカーナグリル)を採用。
フロントバンパー形状も大きなエアインテークを持つジェットウイングデザインとするなど、AMGモデルであることを主張しています。
サイドは21インチAMGホイールと専用サイドシルパネルを装備するほか、リアにはスクエアタイプの4本出しマフラー、縦フィンのリアディフューザーを装着しています。
インテリアはSクラスの質感の高さをそのままに、専用AMGステアリング、ドライブコントロールスイッチ、スポーツペダル、AMGロゴ入りステップカバーを装着。
シートはAMG専用ダイヤモンドステッチが施され、ヘッドレストにはAMGロゴを、背もたれにはAMGバッジをあしらっています。
また、インフォテインメントシステムなどのディスプレイ部にもAMGロゴを表示させたほか、レースモードなど専用モードも設定されています。
S63AMG エディション1のパワートレインはプラグインハイブリッドで、4リッターV型8気筒ツインターボエンジン+モーターに9速デュアルクラッチトランスミッション(MCT)を組み合わせ、駆動方式は四輪駆動です。
システム出力は802馬力・1430Nmを発揮し(エンジン単体では612馬力・900Nm)0-100km/h加速は3.3秒をマークします。
バッテリー容量は13.1kWhでEV走行も可能だといい、航続可能距離は37km(WLTCモード)です。
さらに、減衰力の調整が可能な「AMG RIDE CONTROL+エアサスペンション」や後輪操舵「リア・アクスルステアリング」、可変スタビライザー「AMG ACTIVE RIDE CONTROL」などを装備し、走行・操縦安定性を高めています。
新型S63AMG エディション1の価格(消費税込)は4040万円で全車左ハンドルのみの設定で、全国30台の限定販売となります。
なお、30台以上の申し込みがあった場合は抽選販売になります。