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「満車で休憩できない」減らせるか!? 「新タイプの駐車マス」高速SA・PAに整備 足柄など全国11か所で実験へ

くるまのニュース 2023年9月29日 15時30分

休憩する機会をより確実に確保するため、高速道路のSA・PAに大型車用の「短時間限定駐車マス」を整備する実証実験が始まります。

■「短時間限定駐車マス」を整備

 NEXCO東日本・NEXCO中日本・NEXCO西日本は2023年9月27日、高速道路のSA・PA計11か所に、大型車用の「短時間限定駐車マス」を実証実験として順次導入すると発表しました。どのような狙いがあるのでしょうか。

 NEXCO各社によると、都市近郊のSA・PAの駐車場は、大型車を中心に長時間駐車している車両で混雑しており、その結果、立ち寄っても駐車できずにそのまま出ていく車両が多く存在するといいます。

 この現状を踏まえ、NEXCO各社は2018年度から全国のSA・PAで駐車マスのレイアウト変更と拡充を進めており、これまでに大型車で約3000台分のマスを増設。さらに2023年度も大型車で約600台分のマスを増やす計画です。

 そして今回、別の施策として2023年秋から「短時間限定駐車マス」の実証実験を始めます。

 既存の大型車マス(普通車との兼用マス含む)の一部を60分以内の「短時間限定駐車マス」に変え、大型車ドライバーがより確実に休憩できるようにします。また、長時間駐車の車両については、都市近郊以外の比較的空いているSA・PAを利用することも期待しているといいます。

「短時間限定駐車マス」を整備するのは、東北道下りの安達太良SA・国見SA、上りの上河内SA・蓮田SA、東名高速上りの足柄SA、山陽道下りの龍野西SA・福山SA、上りの吉備SA・龍野西SA、中国道下りの美東SA、九州道下りの古賀SAです。

 駐車場では、看板と路面の標示で「短時間限定駐車マス」と分かるように整備します。今後、混雑状況を踏まえて試行箇所や駐車マスの数が増える場合があります。

 また、今後、実証実験の状況を踏まえて「短時間限定駐車マス」の厳格な監視体制や、カメラで駐車時間を判定するための画像処理技術の導入など、さらに必要な対策を検討していく予定としています。

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