2023年10月3日、スズキは「JAPAN MOBILITY SHOW 2023」に出展するブースの概要を公開。「スペーシア コンセプト/スペーシア カスタム コンセプト」や、軽ワゴン EV 「eWX」など様々なモデルを出展します。そのなかでも注目されるのは、“次期型スイフト”と思われる新型「スイフト コンセプト」です。どのようなクルマなのでしょうか。
■次期型スイフトを示唆? スズキ新型「スイフト コンセプト」世界初公開
2023年10月3日、スズキは10月28日から11月5日に東京ビッグサイトで行われる「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(以下JMS2023)」に出展するブースの概要を公開しました。
“次期型スペーシア”と思われる「スペーシア コンセプト/スペーシア カスタム コンセプト」や、軽ワゴン EV 「eWX」など様々な車両を世界初公開するほか、スズキの EV 世界戦略車第一弾 「eVX」を日本初公開するなど、様々な車両を展示・発表します。
そのなかでも、“次期型スイフト”と思われる新型「スイフト コンセプト」は注目の1台といえます。
国内における「スイフト」の初代モデルは、2000年に軽自動車用プラットフォームを流用したコンパクトクロスオーバーとして誕生しました。
その後2004年に実施された2代目へのフルモデルチェンジでイメージを一新。まったく新しい“コンパクトカー”として、世界各地での投入を前提に小型車用プラットフォームを新開発するなど全面刷新を図り、スズキの世界戦略車へと変化しました。
現行モデルとなる4代目は、2016年にデビュー。2、3代目と同様に世界戦略車として開発され、歴代「スイフト」の良いところを受け継ぎながら、正常進化を遂げています。
そんな“スイフト”の名称を冠し、JMS2023で世界初公開される新型スイフトコンセプトが、2023年10月3日に先行公開されました。
このモデルについてスズキは、以下のように説明します。
「『Drive&Feel』という言葉を大切に開発し続けてきたスイフトの新たな価値をご提案するコンセプトモデルです。
大切なのは、“モノ”ではなく“コト”。 そう変化してきている世の中で、『スイフト コンセプト』は『デザイン』と『走り』だけではなく、『クルマと日常を愉しめる』という新しい価値をご提供するモデルとしてご提案します」
スイフトコンセプトの内外装デザインの狙いは「ハッとするデザイン」。
エクステリアは、多面体をモチーフにした未来的で個性的なスタイリングとなっており、タイヤを強調した踏ん張り感ある佇まいや、ラウンドした動きと外へ張り出すフェンダーの対比、フローティングルーフによる軽快感表現が、「走り」を想起させます。
また外装色は、鮮やかさと深みを追求した次世代スズキを象徴するという新色のブルー「フロンティア ブルー パール メタリック」に塗られています。
インテリアは、人とクルマの一体感が表現されたスポーティなデザイン。現行モデルのスイフトと比較すると、より高級感が高められています。
パワートレインは、高効率エンジン+CVTの組み合わせ、空力性能の向上も合わせて、走行性能と燃費性能の向上が図られ、ガソリン車クラストップの低燃費を誇るといいます。
先進安全技術として、検知対象に自転車や二輪車を追加し、交差点を検知エリアに追加した衝突被害軽減ブレーキ「デュアルセンサーブレーキサポートII」や、前走者と対向車の防眩対策を行う「アダプティブ ハイビームシステム」、車内カメラでドライバーを見守る「ドライバー モニタリングシステム」を搭載。安全性を高めています。
※ ※ ※
これまでスイフトは、初代モデルが2000年、2代目が2004年、3代目が2010年、4代目が2016年と登場しており、約4〜6年ごとにモデルチェンジがおこなわれています。
今年2023年は、4代目モデルが登場してから7年目を迎え、フルモデルチェンジが噂されるほか、国外でもテスト車輌が目撃されるなど、国内外で大きな話題となっていました。
スズキでは、今回登場した新型スイフト コンセプトが、5代目の新型スイフトであるとは明示していませんが、コンセプトカーとしては非常に作り込まれています。そう遠くないタイミングで新型スイフトが正式に登場するとみられ、期待感が高まります。