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ホンダが斬新すぎる「前後2人乗り」軽自動車を初公開! まさかの「タンデム仕様」作った理由とは? 「軽量&低床」極めた“市販モデル”が凄すぎる!

くるまのニュース 2023年9月29日 16時40分

ホンダは2023年9月28日、開発中の新型軽商用EV「N-VAN e:」の最新情報を公式サイトに公開しました。そこで発表されたタイプの中には、徹底的にビジネス用途に特化した、かなり尖った仕様が存在しています。

■前後に座る!? 衝撃の「タンデム」仕様の「新型軽」とは

 ホンダは2023年9月28日、現在開発中の新型軽商用電気自動車(EV)の「N-VAN e:(エヌバン イー)」についての最新情報を公式サイトで先行公開しました。
 
 同車は現在販売中の軽商用車「N-VAN」をベースにしたEV版となるモデルで、2024年春の発売を予定しています。

 今回新たに公開された新型N-VAN e:の情報は、グレードや主要装備など多岐にわたるもの。同車はすでに2022年12月7日にその存在が予告されていましたが、車名や装備を含めた詳細まで明らかになったのは初めてです。

 エクステリアは基本的に、ガソリンモデルのN-VANと共通のデザインを採用しており、また特徴としている左センターピラーレスも踏襲されていますが、一方でインテリアはエアコンやシフトパネル、収納トレー、充電用USB端子などをドライバー側に近づけて、より使い勝手を向上させているようです。

 また、搭載するパワーユニットは小型化と薄型化が図られたことで、EVでありながらもN-VANの強みである低床かつ運転席以外がすべてフラットになる広大な荷室をしっかりと継承。

 航続可能距離は、一日中走り回る配送業務に対応すべく210km以上を目標値としています。

 さらに、EVならではのスムーズでトルクフルな加速や、低振動・低騒音も大きな利点で、これは早朝や深夜の移動や配送で強みを発揮するでしょう。

 充電は6kWの普通充電に対応するほか、タイプによっては急速充電も可能。充電口はどちらもフロントグリルに設けられており、取り扱いが容易で利便性の高い設計です。

 また車外への給電もでき、合計1500Wまでの電化製品を使用可能なので、ビジネスユースのみならずアウトドアなど趣味の移動基地としても活躍しそうです。

 新型N-VAN e:のラインナップは、ベーシックな「e:L4」、最上級モデルの「e:FUN」、そして徹底的にビジネス用途に特化した「e:L2」の3タイプを用意。

 いずれも衝突被害軽減ブレーキ「CMBS」や前席サイド・カーテンエアバッグなどの安全装備、フルオートエアコン、運転席シートヒーターなどを装備している点は変わりませんが、とくに3つ目のタイプであるe:L2はこれまでにな無い思い切った設計を採用しています。

 その驚きのポイントは、車内のシートが「前後2人乗りの2シーター」となっていること。

 これは通常であれば助手席側(車体の左側)に存在するはずの前後の座席を完全に省いた仕様で、これによりガソリン仕様のN-VANを含めた同シリーズの中で最も底床かつ広い室内空間を確保。シートを無くしたスペース分、配達用の荷物などを多く積載できる面白い仕様です。

 通常のN-VANシリーズでも、運転席以外の座席は簡易的な作りとなっており、折りたたんだ際に床がフラットになるような補助席的な構造をとっていますが、このe:L2ほど思い切った前後2シーターの商用バンは間違いなく近年稀に見るものです。

 ちなみにベーシックなタイプのe:L4は、アダプティブクルーズコントロールや車線維持支援システム「LKAS」などの先進運転支援「ホンダ センシング」、さらに電動格納ミラーなど、現代のクルマに求められる装備はしっかりと搭載。

 最上級タイプのe:FUNともなると、室内空間を明るく彩るアイボリーの内装色が採用されるほか、フルLEDヘッドライトやリアシートヘッドレスト、急速充電ポートなど、商用バンらしからぬ豪華なアイテムを標準装備しています。

※ ※ ※

 気になる新型N-VAN e:の車両価格ですが、ガソリンモデルのN-VAN同等の価格となる100万円台から用意される予定だと報じられているものの、それ以上の詳しい情報はまだ公開されておらず、この点についても今後発売が近づくにつれてホンダから続報が発表されると思われます。

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