いすゞは2023年9月21日、大型路線バス「エルガ ハイブリッド」を改良し、発売しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■安全装備を強化 感染拡大防止にも配慮
いすゞは2023年9月21日、大型路線バス「エルガ ハイブリッド」を改良し、発売しました。
エルガは2000年に登場した大型路線バスで、現行型は2015年8月に発売された2代目です。
現行モデルではこれまでの直列6気筒ディーゼルターボエンジンに代わり、5.2リッターの直列4気筒ディーゼルターボエンジンを採用することで、環境性能・燃費性能が向上しました。
また、ノンステップエリアの長さ・通路幅・室内高、後方段上部の室内高を拡大し、広々とした室内空間を実現することで利便性・安全性を向上。
車いすの乗り降り時に利用できる反転式スロープや、前向き優先席、伝い歩き棒を新設するなどバリアフリーに配慮しました。
エルガ ハイブリッドは現行モデルが2018年に登場。日野製の5.1リッターディーゼルターボエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせ、6速AMT(自動クラッチトランスミッション)を採用しています。
今回の改良ではエルガ ハイブリッドに対して、新たに自動検知式ドライバー異常時対応システム(EDSS=Emergency Driving Stop System)、オートライト、バックカメラ・モニターを標準搭載し、ドライバーの安全運転をサポートします。
また、換気扇の吸気性能を高めるとともに、排気用のエアアウトレットグリルを追加することで、車内の換気能力を向上させ、ウイルス感染拡大防止に取り組んだといいます。
さらに改良モデルでは、2025年度を目標年度とする重量車(GVW3.5トン超、トラック・バス等)2025年度燃費基準値を達成しました。
新エルガ ハイブリッド(都市型5300mmホイールベース・2SG-HL2ANBD-EWP)の東京地区標準価格(消費税込)は3368万7500円です。なお、乗車定員は79人となっています。