2015年の「第44回東京モーターショー」には、トヨタの高級ミニバン「アルファード」をベースにしたコンセプトカーが出展され、その衝撃度から今も多くの反響が見られます。
■イメージは豪華な「オープンクルーザー」!?
世界各国で行われるクルマの見本市である「モーターショー」では、国内外の自動車メーカーなどから様々なクルマが出展され、そのなかには近未来を示唆する多くのコンセプトカーも見られます。
2015年の「第44回東京モーターショー」には、トヨタの高級ミニバン「アルファード」をベースにしたコンセプトカーが出展されていましたが、その斬新さに対し多くの反響が寄せられています。
2023年6月21日、トヨタは4代目となる高級ミニバン「アルファード」を約8年ぶりにフルモデルチェンジしました。
2002年登場の初代アルファードから変わらず続く基本的なコンセプトは「ミニバンのフラッグシップ」という立ち位置です。
なかでも先代(3代目)アルファードでは、豪華なセカンドシート(2列目席)を備えた最上級グレード「Executive Lounge(エグゼクティブラウンジ)」が設定されたこともあり、ミニバンの域を超えた「大空間高級サルーン」としてのポジションを確立するまでに至っています。
第44回東京モーターショーに登場したコンセプトカーは、この3代目をベースにした「アルファード エルキュール コンセプト」で、アルファードの開発・生産を行うトヨタ車体のブースに出展されました。
2列目席頭上から後方にかけ、屋根全体が開放されるキャンバストップタイプのルーフを備え、室内は豪華クルーザーのよう。
なかでもサードシートはラウンドした形状に変更されたうえ、シャンパンセラーと格納式ローテーブルを備えており、クルマのなかとは思えぬ雰囲気に仕立てられていました。
またフロント周りも、ベース車のイメージを大胆に刷新したド迫力のマスクに変更されています。
当時の資料には「南欧のヨットハーバーへ向かう途中、心地よい潮風を感じながら仲間とシャンパングラスを傾ける。
そんな休日の過ごし方が似合う、開放感に満ちた上質な室内空間を備えたオープンクルーザー」との説明が掲載されています。
そんなアルファード エルキュール コンセプトに対し、SNSなどでは様々なコメントが集まっています。
「なにもかもが凄い」「オープンのミニバンなんて見たことない」「顔が衝撃的」など、とにかくアルファード エルキュール コンセプトの存在感に圧倒されている様子です。
一方で「内装の豪華さは(2023年6月発表の)新型アルファードに通じるものを感じる」「一見破天荒に見えて、いろいろ考えられている」と感心する声もありました。
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かつての「東京モーターショー」から実に4年ぶりに開催される新生「JAPAN MOBILITY SHOW 2023(ジャパンモビリティショー:JMS)」が、2023年10月25日より開催されます。
今回のショーでも、アルファード エルキュール コンセプトのように大きな衝撃を与えるコンセプトカーが登場するか、大いに注目したいところです。