プレイステーション用の人気レースゲームシリーズ「グランツーリスモ」に登場する「スバル VIZIV GT ビジョン グランツーリスモ」について紹介します。
■スバルのド迫力スーパーカー!? 「スバル VIZIV GT ビジョン グランツーリスモ」とは
2023年9月15日に実写映画が公開された人気レースゲームシリーズ「グランツーリスモ」。本作には、実際の自動車メーカーの協力のもと作成された架空のレーシングカーシリーズ「ビジョン グランツーリスモ」が登場します。
そんな同シリーズの中には、スバルが制作した「スバル VIZIV GT ビジョン グランツーリスモ」があります。
1997年に発売されたレースゲーム「グランツーリスモ」。実在する車両が多数登場することに加え、3Dモデルで表現されたリアルな挙動が人気を呼び、今では同ジャンルにおける代表的なゲームタイトルとして知られています。
最新作は2022年に発売された「グランツーリスモ7」。また、2023年9月15日には実写版映画「グランツーリスモ」が日本で公開されており、その素晴らしい映像美は高く評価されています。
そんな「グランツーリスモ」で、スバルとのコラボにより作られた架空のレーシングカーが、スバル VIZIV GT ビジョン グランツーリスモです。
本モデルのモチーフとなっているのは、2014年3月のジュネーブショーでスバルが提案したコンセプトカー「SUBARU VIZIV 2 CONCEPT」。同車のデザインを活かしつつ、フロントのヘキサゴナル・グリルからリアに向けて一気に抜けるショルダーライン、側面に張り出したブリスターフェンダーなどでスバルの世界観を再現しています。
硬質な金属のように見えるボディーには、カーボン素材をフル活用。車重は1380キロまで抑えています。
パワートレインは、チューニングを施したスバル伝統の2リッター水平対向エンジンと、フロント・リアに合計3つ置かれたハイパワーモーターを装備。最大600馬力、最大トルク82kgf-mを出力します。
さらに各モーターの出力を独立制御し、コーナリングでの回頭性を飛躍的に向上。その動きは、フェンダーに内蔵されたトルクベクタリング・ランプによって可視化されており、初心者であってもその高いパフォーマンスを扱えるようにしています。
ハイパワーなパワートレインに優れた制御、ワイド&ローの迫力を備えたスバル VIZIV GT ビジョン グランツーリスモは、まさに“スーパーカー”のような存在といえるでしょう。
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スバルは同車のモチーフになった「SUBARU VIZIV 2 CONCEPT」以外にも、「VIZIV」と呼ばれる様々なコンセプトカーのシリーズを発表しており、中には後の量産車へ大きな影響を与えたと思われるモデルもあります。
例えば2019年3月のジュネーブショーで公開された「SUBARU VIZIV ADRENALINE CONCEPT」。これは「大自然の中を想いのままに走り廻りたい」という気持ちを駆り立てる新しいスポーツヴィークルとして提案され、後のコンパクトSUV「クロストレック」につながるデザインをしていました。