トヨタ「GR86」に、40周年を迎えた「AE86(カローラレビン/スプリンタートレノ)」のデザインを再現した特別仕様車が登場しました。どのような反響があったのでしょうか。
■パンダトレノが現代に復活!?
トヨタのFRスポーツカー「GR86」に、特別仕様車として「RZ“40th Anniversary Limited”」(以下、40周年記念車)が設定されました。
現行モデルのGR86は2021年にフルモデルチェンジした2代目ですが、2012年にデビューした初代「86(ハチロク)」も含め、その前身となる「AE86(カローラレビン/スプリンタートレノ)」が1983年に登場したことから、40周年を記念する特別仕様車が限定発売されることになったというわけです。
40周年記念車は、ストライプのサイドデカールやトランクスポイラー、ドアハンドルをブラックで統一するなど、AE86をオマージュしたパーツを装備。
黒いサイドデカールは現行モデルのスタイリングに合わせたストライプとしたほか、「SINCE 1983 40TH」という文字はAE86で使用されていたのと同じフォントを使用しており、当時AE86の雰囲気を感じられるスタイリングを実現しました。
内装は、ブラック基調に赤のアクセントカラーを施し、「AE86 GTアペックス」の雰囲気を再現しつつ、ドアパネルにも、サイドデカールと同じく40周年記念を示す刺繍が入れられています。
赤いステッチ入りのステアリングは、通常グレードで赤内装を選択したときに装着されるものと同じですが、ブラック内装に対しては初めて採用。シートはサイド部やステッチを赤としながら、パーフォレーションとアクセントはブラックとなっている点も40周年記念車のみの特別なデザインです。
VSCやエアコンの操作スイッチ、助手席前に横一文字で入るインストルメントパネルモールは、通常グレードのシルバー塗装とはひと味違うキャストブラック塗装を採用。
フロアマットも40周年記念車のために作られた特別なデザインとし、赤い縁取りと40周年記念のロゴが入れられました。
また、ブレンボ製のベンチレーテッドディスク/赤いキャリパー、ザックス製のダンパーが装着され、従来のGR86が持っていたスポーティさはそのままに、乗り心地も高めた“欲張りなセッティング”になっているようです。
ボディカラーは、漫画「イニシャルD」で人気となった「パンダトレノ」を再現したかのような「クリスタルホワイトパール」と、かつての人気色だった赤いボディカラーを思わせる「スパークレッド」の2色を設定。
トランスミッションは6速MTまたは6速ATが用意され、200台限定で抽選販売されます。
かつてのAE86を再現したGR86 40周年記念車に関して、SNSではさまざまな反響が寄せられました。
「GR86の特別仕様いいなー」「GR86のAE86生誕40周年記念特別仕様車ほしいなぁ」「これはカッコいい」「内装めっちゃいい」など、現代によみがえったAE86はかなり好評のようです。
「白黒のパンダトレノGR86がまたカッコいいですよ!」「コレは激アツ。サイドデカールが泣かせます…」と、当時の雰囲気を再現したデザインが良いという人がいる一方で、「デカールがパンダ86のイメージなんだろうけど、昔のツートンカラーって、そのままでは今のクルマにどうにも合わないんだよね」「パンダトレノのオマージュというのならサイドの黒いラインはもう少し付けてほしかったな」など、より忠実な再現を望む声も見受けられました。
ほかには、「200台なんて…少なすぎる」「200台は厳しいよなぁ」など、限定台数が少なすぎるという意見も存在。
2022年に登場した、初代86のデビュー10周年を記念したオレンジ色のGR86特別仕様車は期間限定で予約受注したのですが、予約期間を前倒しして受注が終了するなど人気を極めました。
今回設定された40周年記念車も販売台数が200台と少なく、抽選販売では争奪戦となることが予想されます。
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GR86 40周年記念車の価格(消費税込)はMT車が382万2000円、AT車が392万円です。
200台限定の抽選販売となり、2023年9月25日から10月9日までGR Garageを通じて商談予約の受付を実施。10月25日より商談が開始され、2024年2月頃に発売される予定です。