日産は2023年10月3日、25日から開催される「ジャパンモビリティショー2023」に出展するコンセプトカー「ニッサン ハイパーアーバン」を発表しました。どのようなモデルなのでしょうか。
■EVコンセプトカー第一弾を公開
日産は2023年10月3日、10月25日（一般公開は28日）から11月5日まで東京ビックサイト（東京都江東区）で開催される「ジャパンモビリティショー2023」の出展概要を発表しました。
同時に、出展予定のEVコンセプトカー第一弾として「ニッサン ハイパーアーバン」を世界初公開しました。
ニッサン ハイパーアーバンは、「環境や社会課題への意識が高く、今あるものを大切に使い続ける持続可能なライフスタイルを追求しながら、都市や郊外といった場所を問わずにアクティブに活動するお客さまに向けたクロスオーバーEV」だと説明します。
クルマのソフトウェアを最新の状態にアップデートするとともに、必要に応じてハードウェアであるクルマのパーツなどを一新することで、さまざまな趣向に応え、より長く、愛着を持って乗り続けることが可能だといいます。
例えば、インテリア全体の雰囲気をリフレッシュしたいときには、最新のグラフィカル・ユーザー・インターフェース（GUI）にアップデートしたり、好みにあわせてインストルメントパネルを交換したりすることも可能です。
また、バッテリーに蓄えた電力を自宅や店舗、オフィスなどに給電することができるV2X（Vehicle-to-Everything）機能により、クルマに乗っているときだけでなく、駐車時にもEVの機能を最大限活用することができます。
V2Xの利用時には、日産独自の制御コンセプト「Intelligent Charging Management System（インテリジェント チャージング マネジメント システム）」が、クルマへの充電や建物への給電をAIによって自律的にコントロールし、電力を効率的にマネジメントします。
これにより、再生可能エネルギーの有効活用や電力のピークカットにも貢献し、EV用バッテリーがもたらす価値を最大化するといいます。
エクステリアは、クーペのような流麗なボディラインを持ちながら、高い居住性を両立。空力性能に優れ、四隅に配置された大径タイヤとあわせてダイナミックでモダンな佇まいを表現しました。ボディカラーには時間帯や光の陰影で表情を変える都会的なライムイエローを採用しています。
ヘッドライトからリアコンビネーションランプまで、ボディサイドを前後に突き抜けるようなブラックのラインをあしらい、このラインと交差するようにリアフェンダーへと落ちていくハイライトとの組み合わせによって、際立った存在感を実現しました。
ヘッドライトやテールライトは一文字となっており、テールは赤く「NISSAN」と点灯するシグネチャーライト付きのガーニッシュを装備しています。
インテリアは、都市での生活空間に溶け込むようにデザインされ、エクステリアと同系統のカラーが採用されました。
万華鏡から着想を得たという三角形で構成されたインストルメントパネルやディスプレイに映し出されるHMI（Human Machine Interface）は、オーナーの気分によって演出を変えることができます。
また、フロントシートのアレンジを変更することで、ソファに座っているかのようなプライベート空間を実現。このとき、ステアリングもインパネに格納される機構も持っています。
さらに、センターコンソール後部に埋め込まれた格納式のディスプレイを装備し、駐車時には日常の忙しさから解放され、実用的でありながらリラックスできる、くつろぎの室内空間がもたらされます。
ドアは上方に大きく開くガルウイングドア（シザーズドア）を採用し、乗り降りのしやすさを高めるとともに、幾何学模様のガラスルーフを組み合わせることで解放感を高めています。
なお、パワートレインやボディサイズ、市販予定の有無などは明らかにされていません。
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日産では、今回のニッサン ハイパーアーバンに加えて、ジャパンモビリティショー2023の開催までに毎週EVコンセプトシリーズを発表していく予定です。
ブースではEVコンセプトカーのほか、日産の創立90周年を記念した特別仕様車6台や「NISMO」モデル3台なども出展予定です。